熊鈴を着ける理由と選び方。熊に遭遇した時の対処方法を知ろう

安全対策
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熊鈴を着ける理由と、鈴の選び方・熊と遭遇した時の対処法について解説します。

山で遭遇して怖いもの、それは熊ですね。

熊の生息地へ入り込んでいる訳なので、どこで遭遇しても不思議では無いと考えましょう。

そこで、熊に「人間がここに居るよ」と知らせる手段として、熊鈴を着けるという訳なのです。

熊は臆病なので、人間の気配がしたら近寄りません。(小熊がいる母親など例外はあります)

なので友達とお喋りしたり、ラジオを鳴らしたり、熊鈴を鳴らす対策が必要という訳なのです。

ぜひ最後まで読んで、頭に入れておいてくださいね。

 

熊鈴って必要?

なぜ着けるのかを理解すれば、必要かどうかも理解出来るので、その部分から説明します。

熊鈴を着ける理由とは

山の中の動物は、人間を怖いと考えています。

怖いから、遭遇してしまった時には、自分を守る為に攻撃してくるのです。

だから人間の方が『ここに人間がいるよ。近づくなよ』と知らせることで、動物は離れていきます。

つまり、熊鈴は音人間の存在を動物に知らせる道具、という訳なんです。

熊鈴で無くても良い

人間の存在を知らせる道具という訳なので、実は熊鈴で無くても良いんです。

ラジオを持参して常に音を発しているとか、数人でで歩く時は、少し大きめの声でお喋りするなど。

とにかく、自然中には無い音を出して、動物に人間の存在を知らせることが出来れば良いのです。

 

使う時の注意点

使う理由を思い出してください 

山の中にいる動物に人間の存在を知らせる、でしたね。

そうです!

だから使う必要が無い場所や、使ってはいけないマナーも有るので

その点も理解しておいてください。

熊鈴を使う必要が無い場所

それは人気のある山で、常に人が行き交っているような場所です。

このような場所では、人の声や足音が多く聞こえますよね。

だからココには人間がいるんだ、ということを動物たちも判っているから必要が無いのです。

小屋では熊鈴を外す

これはマナーの部類ですが。

山小屋は狭くて、多くの人が宿泊や休憩をしています。

疲れて昼寝していたり、早出する人は16時位に寝てしまっていることもあるのです。

だから静かにしましょう、ということで小屋へ入る前に、熊鈴は外すか消音にしておきましょう。

それに、小屋の中には熊が居ませんからね。(笑)

 

熊鈴の種類

大きく分けて2種類があります。

①丸い形状で、中に玉状の物が入っていて、鈴の中を動く事で音が出るタイプ。

②カウベルのように下が開いていて、中に付いている棒状の物が揺れて音を出すタイプ

  カラビナ付き熊よけ鈴      消音機能付き熊鈴

 

熊鈴の選び方

以下のような点を考慮して選びましょう。 

余り重く無いもの・軽すぎないもの・取り外しがし易いもの・大きさ・デザインが好みのもの

消音効果があるもの・好みの音色などを色々と見て、心地よいものを選ぶと良いでしょう。

重すぎないもの。軽すぎないもの。

ザックが重いと疲れやすいので、付属品まで重いのは辛く感じることもあるでしょう。

でも逆に軽すぎるものは、歩く動きに合わせて振り回されるように動き回ります。

すると、しっかり鳴らなかったり、ザックに引っかかって鳴らなくなったり。

だから、適度な重さと大きさのものを、選ぶ必要があるという訳なのです。

取り外しがし易いもの

付ける必要がある場所と、外した方が良い場所があります。

その為に、サッと取り外しが出来るものが良いと言う訳なのです・

熊鈴を着ける理由は、動物に人間の存在を知らせることでしたね。

なので団体行動する時や、人気の山で常に人が行き交う場所では熊鈴を着ける必要がありせん。

また山小屋では、熊鈴が全く必要が無い上に、小屋の中は音が響くので休んでいる人には迷惑です

山小屋で鈴を鳴らすのはマナー違反、でもあるので小屋へ入る前に外してくださいね。

大きさ

これも好みの問題ですけど、大きければ重くなるのは当然のことですね。

また、1個が大きく無くても何個も付いているようなデザインの物もあります。

こういった形状は、木の枝や草に引っかかりやすくて、細い登山道では危険なこともあります。

そして草や枝を傷つけたり、鈴自体を壊してしまうこともあるのです。

可愛いとか面白いとか、思いは色々あると思いますが、細かい事も考えて選んでくださいね。

デザインが好みのもを

登山では、着る物からザックなども好みのもので揃えますよね。

だから、装備の一部に溶け込む色や柄を選ぶのも、ファッショナブルで良いでしょう。

消音効果がある物

熊鈴には、消音効果が備わっている物もあります。

鳴らす必要が無い場所、鳴らしてはダメな場所がありましたね。

そんな場所で、いちいち熊鈴を外さなくても音を消すがが出来るものは便利です。

ただ、私が買った物が悪かったのかも知れませんが・・・

登山道を歩いているいる時の揺れで、引っかかって鳴らなくなったことがあります。

消音効果の仕組みを良く見て、勝手に引っかからないものを選びましょう。

音色

カウベルは低音のものが多くて、同じカウベルタイプでも、円柱形のものは高めの音が多いです。

鳴り方は、リンリンという感じです。

また丸い形状の鈴は、子供のオモチャにあるような可愛らしい音がします。

鳴り方は、ジャラジャラと言う感じです。

丸い形状の鈴は、中のものが自由に動き回るので、少しの動きでも良く鳴るように感じます。

 

熊鈴以外の対策方法は

消火器が良い、という情報が入りました。(実際に使った人の経験談です)

目つぶしになるからだそうです。

家などに設置するものは、もちろん登山には持っていかれませんよね。(笑)

でも、キッチンで火が入った鍋などに使う、小型のものなら持って行かれるかなぁ? ^^

山へ入る前のチェックと行動

登山口には、『クマ出没注意』と書かれた張り紙がなどが目につきますね。

しっかりした作りの看板で出来ている物は、「この山では良く熊が出没するよ」という注意喚起。

それよりも、しっかり見て欲しいのは貼り紙の方です。

この張り紙には、「◌月◌日に目撃情報がありました」という最新の情報が書かれています

1か月以内なら山へ入らない

もしその日付が1カ月以内の物だったらその山へは入らない方が安全です

まだ熊が、近くをうろついている可能性が高いからです。

そして、真新しい熊の足跡や新しい糞を発見した場合は、直ぐに下山してください

熊の糞

1人では入らない

更に、『クマ出没注意』のある山へは、1人で入らないことをおすすめします。

もし熊と遭遇してしまい、怪我をした時にも助けを呼ぶことが出来ないからです。

 

もし熊に遭遇してしまったら

熊鈴を鳴らしていても、バッタリ出会ってしまうこともあります。

そんな時はどうしたら良いか、という知識も頭に入れておいてください。

熊の目を見て後ずさり

もし熊を目撃したら、直ぐに立ち止まり熊の目をジッと見続けてください。

目をそらせたり背中を向けて逃げた場合、熊は必ず走って襲い掛かってきます。

それは熊の習性によるもので、逃げるものは追いかける、目をそらすものは弱いもの、と熊に判断

されてしまうからです。

かなり離れていた場合は、騒がずに熊鈴を鳴らすなどして人間がいる事を熊に知らせましょう。

物を投げて気を反らすはNG

物を投げて気を反らす、という意見もあるようですが、熊に出会った時、冷静に行動できますか?

投げた物が直ぐ近くに落ちてしまったら、逆に熊を呼び寄せる事になってしまうので止めた方が良

いと私は考えます。

ザックを身代わりにする

熊は鼻が利くので、ザックに入っている食べ物を狙って来る可能性もあります。

目を見ながらゆっくり後ずさりしても、熊が近づいて来るような時は、静かに動いてザックをその

場へ下ろします。

そして熊の目を見ながら、後ずさりを続けましょう。

熊がザックを見つけて、漁っている間にドンドン距離を開けて行きまます。

この時も走って逃げてはダメです!

走ったら必ず追いかけて来る、という事を忘れないでください。

ザックは取り戻せない

また置いて来たザックですが、熊が居なくなったからと取りに戻る事は絶対にしないでください。

熊は『自分の匂いが付いた物は自分の物だ』と言う意識がとても強いのです。

だからそれを持ち去られると、必ず取り返しに追いかけて来るからです。

だいぶ前に有った事故ですが、熊の匂いが付いた物を持ち帰ろうとした大学生が亡くなりました。

熊がどこまでも、追いかけて来て襲われてしまったのです。

猟友会の人も「熊のにおいが付いた物は怖いから触れない」と言っていますよ。

 

熊が襲ってきたら!

先端のカバーを外したストックで、顔を突くなどの応戦をしてみましょう。

目や鼻などに上手く当たれば、もしかしたら逃げて行くかも知れません。

最終手段は

でも更に襲って来て、命の危険を感じたら地面にうつぶせになってください。

手で後頭部や首を覆い、心臓を守ることで一命を取り留めることが出来るかも知れません。

これはあくまでも『かも』です。

熊がザックに食いついて引っ張ったら、抵抗せずに渡してしまいましょう。

その時も、うつ伏せの体制は崩さないでください!!

その場合は、かなり熊に引っかかれたり食いつかれたり、いじり回されると思います。

考えることは命を守る事だけ

熊に襲われれしまった時に考える事は命を守る事』だた1つです。

頑張って耐えてください。

再度お伝えしますが、この方法は最終手段です。

絶対に、熊から逃げる事が出来ない状況になってしまった場合に行う、命を守るための行動です。

熊鈴で知らせることを忘れずに

熊が目の前に居たからと言って、直ぐにうつ伏せになることは絶対にしないでくださいね

上に書いた色々な対処法を行っても、ダメだった時の最終手段ですから。

何よりも熊と遭遇しないのが1番なのです。

そのために登山をする時は、お喋りしながら歩いたり熊鈴を鳴らしたりしましょう。

熊鈴で『人間がここに居るよ。近づくなよ』と知らせる事が大事なことですよ

 

私のおすすめ

  完全に私感で選ばせて頂きました。(^^)

これはベルクロでザックに装着するタイプです。

鈴に近い所のベルクロには、磁石が入っているので音を鳴らしたく無い時にサッと対応出来ます

鈴の色やベルトの柄も色々あるので、好みのものが見つかる事でしょう。

 

 

 

こちらは、日本山岳ガイド協会公認ガイドの橋谷晃さん推奨の熊鈴です。

真鍮製だから、高音で遠くまで良く響きます。

また動物は、高音域に敏感なので反応しやすいと言う訳なのです。

ベルト部に反射材が使用されていることで、暗い山の中でも視認性が良くなっています。

ホイッスルやカラビナも付いているので、まだ持って無い方には良いと思います。

また初期不良だけでなく、その他の不具合でも保証が最大180日ついているのも安心ですね。

 

 

 

上のものは、消音するのが超簡単ということで選びました。

ベルト部分に磁石が付いているので、ベル部分を上に上げればOKなんです。

またカラビナが大きめなので、ザックに付いている太めのベルトにも装着が可能で、着ける場所を

選びません。

 

 

 

これは完全に私感ですが、丸い鈴の方がザックのどこに付けても音が鳴り易いと感じます。

消音機能は付いて無いのですが、取り外しし易いカラビナが付いているので良いと思い選びました。

口コミでは、綺麗な高音で音がかなり大きいと書いてありました。

私も山の中でコレと同じような物を着けている人に合った事があります。

シャンシャンと良い音が、かなり遠くから聞こえて来ましたよ。

 

まとめ

熊鈴は、熊と遭遇しない為に、人間の存在を知らせるためのものです。

なので山へ入る場合は、熊鈴を着けて安全対策を行いましょう。

また、熊鈴には色々な形や音、鳴りやすい鳴りにくい、と言うことがあります。

私感ですが、カウベルタイプより鈴タイプの方が、どんな場合でも良く鳴ると感じています。

熊鈴が要らない場合

お友達とお喋りしながら歩くのであれば、声が熊鈴の代わりになります。

また人気の山で、人が行き交うところでは、声や足音が多いので熊鈴は不要です。

ソロでマイナーな山を歩く場合は、熊鈴を着けたりラジオを鳴しましょう。

しかしラジオは、音が大きいと周りの音を察知しにくくなります。

なので使う場合は、音を上げ過ぎず顔から離れた場所に装着しましょう。

注意事項

熊が多く出没している地域へ行く場合は、ソロで入るのは止めてください。

登山口に熊出没注意の看板があったら、何月何日に目撃されているかを確認しましょう。

もし最近の日付だったら、その山へ入るのを止めてください。

熊鈴でも防げなかった場合 

『熊に遭遇した時は』という部分は、特にしっかり読んでください。

知識が有る事で、とっさの時にも正しい判断と行動が取れます。

出来れば何回も読んで、頭の中に入れておいてくださいね。

マナーを守りましょう

熊鈴は必要ですが、鳴らしてはいけない場所や状況のマナーがあります。

マナーを守って、皆が快適な登山を楽しめるように行動しましょう。(^^)

熊対策に消火器

熊避けスプレーが、楽天市場で販売されなくなりました。

その代わりに、熊に遭遇して消火器を使った経験者からの話で、消火器が有効だったとのこと。

でも通常のものは、登山で持って行かれないので、キッチンで使う小型のものをご紹介しますね。

登山には色々な危険が潜んでいます。

その他の安全対策については、カテゴリーの『安全対策』に色々な記事があります。

合わせて読んで、楽しく登山ができるように、知識を蓄えてください。^^

 

 

 

コメント

  1. Kei より:

    こんばんは☆
    おおっ!僕は橋谷さん推奨の熊鈴に近いものを使ってますよ♪
    消音ストッパーは無いですけど靴下に入れて消音してます(それ用の靴下)
    玉型の鈴だと遠くまで響かないですよね。下が開いてるベルは鳴りやすいし響くので良いと思います。

    北海道の知床五湖ハイキングコースを歩く前にセンターで指導員さんにとにかく食べ物のにおいはさせちゃダメと言われました。
    水のある場所は特に熊と出くわす可能性が高いので、休憩は水の無いところのほうが良いみたいです。
    熊撃退スプレー、持ってないので買ってみます。持っていても、まずは慌てず動かず、熊の目を見るのが良いんですね。

    • harupy より:

      こんにちは。
      熊ベル消音の為に靴下ですか
      考えた事もありませんでした。^^;

      私は、カラビナで着けているので外してポケットinです。^^

      玉型の鈴でも、大きさによると思いますよ。
      私が、気配も感じない位に遠くから聞こえた鈴の音は
      玉型が多かったです。
      静かに歩いているだけでも、良く鳴っていました。

      私はカウベル型を使っていますが
      中の棒が大きく揺れないと鳴らないので
      今までに色々と着ける場所を替えてみましたが
      主人の玉形が鳴ってるのに、私のは鳴らないという事が多いです。

      北海道は、特に熊が多いですからね。
      最近は、本州でも里に近い所まで降りて来ているから
      気をつけなければ、ですね。

      先日入った情報では、やはり熊撃退スプレーが1番効果が高かったようです。
      ただし50m位まで接近しないと届かないらしいですけど。
      また1本では、逃げて行か無かった例もあるようです。

      そして熊撃退スプレーは、必ず手の届く所(ウエストベルトなど)に
      着けておかなければ使えないという事でした。

      これから熊が活動する時期にはいるので
      お互いに十分気をつけたいですね。^^

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