坪山は花の山と呼ばれている、山梨県上野原市にある山です。
標高は、1102.7mで、山頂からの眺めは200度くらいの良さです。
でも危険個所があるため、全くの初心者さんにはおすすめできません。
急な登りや、少しの岩場を経験している初級者さん以上向きの登山道です。
残念ながら、私は花の時期に行った事が無いのですが、この記事では私の歩いた西コースと
東コースを解説します。
坪山、花の山へのアクセス

車
中央自動車道 上野原ICから約39分で『羽置の里びりゅう館』に着きます。
びりゅう館の目の前の駐車場は、びりゅう館を使う人専用なので、その下の空き地のような
駐車場に停めましょう。
約80台が停められますが、観光の方もいらっしゃるので、なるべく奥に停めた方が良いですね
電車
JR上野原駅から飯尾行のバスに乗り、びりゅう館に1番近い『学校前』まで約49分です。
乗車料金は¥1080。ちょっと高いね^^;
また登山口に1番近い『八ツ田』バス停までは、約52分で¥1130です。
本数は少ないし、料金や時刻改定があるので、必ず調べてから行ってくださいね。
トイレ
びりゅう館の中にありますが、八ツ田バス停近くの橋を渡って登山口へ向かうと、登山口の
入り口にもトイレがあります。
冬は暖房便座という嬉しいトイレです。(^^)

坪山登山ルート地図

びりゅう館の〇で囲ってある中の『文』の所が、『学校前』バス停。
トイレマークの近くが『八ツ田』バス停です。
坪山登山口までは、川沿いの車道歩きで橋を渡ってトイレに向かいます。
地図の等高線を見ても分かると思いますが、とても狭くなっている所が多くて急な登山道なんです
山頂からの下山ルートは、小ピークが3つもあるんですよ。
だから、アップダウンが激しい登山道ということが分かりますね。
花の山を楽しむなら西ルート
色々な花の群生を見るなら、坪山西コースを使いましょう。
周回すると『びりゅう館』の裏側に出て来るのですが、そこには『下山口』と書かれています
それは、西も東のコースも狭い所が多いので、一方通行した方が安全だという事でしょう。
なので、どちらのコースを登るとしても、トイレのある登山口から登った方が良いですね。
坪山西ルート
西ルートも東ルートも登山口は一緒です。
両ルートの分岐は、少しだけ歩いたところにあります。

『急登ロープあり』って書いて無い所も、けっこう急ですよ^^;




注意してください。

ここみたいな急で狭い尾根道の両側に、色々な花が群生しているんです。
もっと緩い道の所にも群生しているけど、道が狭いことは変わり無いので、注意しましょう。
写真を撮ってるとき、しゃがむのはとっても危険です。
後ろを人が通れないような所や、通れても体にぶつかって崖下へ転落しちゃいそうな所が多いから。
撮影に夢中になり過ぎないようにしてくださいね。
実際に、こういった事故起きている場所ですから。
坪山の東ルートは上級者向き

東ルートは、以前は通行止めになっていたルートです。
その理由は、転落事故が多く起きていて、死亡した人もいたからです。
そのルートが、2023年の11月末に行った時には、入り口の閉鎖が取れていていました。
伸びた草も刈られて登山道が見えていたんですよ。
なので、3回目の坪山で初めて東ルートを歩いて見ることにしました。
はじめは緩い登り
西ルートとの分岐から入って少し登ると展望台があって、歩いて来た車道や周りの山々が見えます。
私が行った時は、紅葉真っ盛りの頃だったので、綺麗でしたよ。

危険個所も
見晴らし台を過ぎると、傾斜が徐々にキツくなっていきます。
細尾根があったり、岩場が有ったり、傾斜がキツイ所だったり・・・



登山道はどこ?
どこが道か分かりますか?
こんなトラバース(斜面を横切る)の道も出てきましたよ。
ここは、重心を右に置かないと落ちてしまいそうな傾斜でした。
地面から直角に立ってる木と、主人の体の位置を比べると分かると思います。
下の写真2枚は、近いけど別の場所です。


これは落ち葉がある時期だったからなのか、夏場でも不明瞭な道なのかは分かりません。
私たちは、バリエーションルートを多く歩いた経験があります。
だから、こんな葉っぱでも道を見分ける事が出来るんです。
それでもYAMAP地図を見ながら、方向を見失わないように歩きましたよ。
トラバースの後は
急な傾斜の所も、バリエーションルートで数々登って来ている私です。
そんな経験があっても、手を着かないと登れなかったのは、今回で2回目。^^;
下の写真は、左から右に登っていっている所です。
中央の奥にオレンジ色が見えると思いますが主人が立っている所。
ここまではロープが有りますが、その先はロープが無かったんです。
この傾斜なのに!



右の私が手を着いて登っている所は、地面から出ている僅かな石や木の根っこを掴んでます
体を起こすとザックの重さもあって、後ろへグイッ!と引っ張られる感じになりました。
少しも気を緩めることが出来なくて、すっごく怖かったですよ。><;
山頂直下にあった注意書き

この文字が見える所まで来たら、あと数歩で山頂に着きますよ。
坪山山頂

狭い山頂
坪山の山頂は、画像で見える範囲しかありません。
私が立っている所は、東コースから登って来た場所。
そして、右にザックが置いてありますが、その横はもう斜面になっているのです。
上の写真で私が見ている、目の前が三頭山でその左側には雲取山が見えます。
肉眼では防火帯も見えましたよ。

南方角の展望が良い
ザックが置いてあった南方向には、東京湾まで見えたし視線を右に向けると、富士山も
枝の間から覗いて見えました。

坪山からの下山道
下山は、私の後方に影が見えてる(主人)方へ降りて行きます。
この下山道は、どのコースから登って来ても、びりゅう館へ降りるルートです。
登りが急なら下りも急で、慎重に降りないととても危険です。
特に落葉がある時は、地面に何があるか見えないですからね。

画像では、傾斜が分かりにくいので、主人が居る所を〇で囲ってみました。
見えないですよね。(^0^)
こんな下りや登りを繰り返し、3つの小ピークを越えると、すっごく広いところに出ます。
自然林が美しい
坪山は、ほぼ全てが自然林なので、とても美しいし癒されます。
ピークを過ぎた当たりは、浅い谷があってそこがまたスッゴク広くなっています。
歩きやすいように見えますが、迷い込まないように注意してくださいね。
道標を見落とさないように
道標は、白くて小さい物が立っています。
下って行くと広い植林帯に入り、どこでも歩けそうですが、やたらと歩いてしまうと道標を見失
うので、しっかり登山道を歩いてください。
面白い奇木
西ルート紹介項目で『奇木・巨木の森』と書いてある所には、木もありましたよ。

ただ、この奇木は道から外れています。
写真を撮ったら、登山道に戻ってくださいね。
この辺りまで来ると、もう急なアップダウンはありません。
緩く下って行けば、びりゅう館の裏手にでます。
そしてそこにある道標が下の物です。
下山口の道標
地図にも、上野原市の坪山紹介ページでも、コースが一方通行だとは書いてありません。
でも、ここは『下山口』であって登山道入り口では無いんですよねぇ。^^;
上にも書きましたが、登山道は狭い所が多いです。
強制的に一方通行にはしないけど、出来ればここは降り口に使ってくださいと、言ってように感じま
した。^^

坪山は花の山
坪山は花の山として有名です。
なのでぜひ花の時期を狙って、行かれると良いでしょう。
でも花の時期は、大変混雑するという情報が入っています。
西ルートでも、登山道はかなりな急な登りだったり、狭い細尾根が続いていました。
また東コースは、四つん這いにならなければ、バランスを崩して転落しそうな場所があります。
完全な初心者さんには危険
山の花が好きな方には、魅力的な坪山、花の山ではあるのですが。。。
西コースでさえも、全くの初心者さんには危険だと考えます。
またある程度の経験がある人にも、東コースは危険を伴うので上級者向きだと思いました。
特に下山で使う事は、絶対に止めた方が良いです!
東コースは、死者も出ている危険な場所ですから。
こういう山もあるから、いつかは行きたいなって感じで、見て頂けると嬉しいです。(^^)
他にもおすすめの山があります
主に私が行った山で、おすすの山というカテゴリーには、色々な山をご紹介しています。
合わせて読んで頂き、登山計画の参考にしてくださいな。
コメント
こんにちは☆
すごい急傾斜ですね~。上級者向けじゃないほうも上級者向けみたいに見えます。
1000~1200mの山は日帰りで楽しめますけど険しい所もあるので油断できませんね。
今年の夏、高嶺の花は尾瀬でたくさん見てきたのですが、湿原歩きよりも、やっぱり登山の道中で見つける花は感動しますよね。
こんにちは。
そうなんですよ。
ここは、ちょっと危険な個所があり、実際に写真を撮ている時に
転落事故も起きています。
花の時期は、高尾山くらいに混むみたいですよ。^^;
でもやっぱり、山の中の花って良いですよね。^^