西穂独標へは、2012年で登山2年目と、2021年で登山11年目に行きました。
初めて行った時は、まだガラケーだったので、良い写真が残って無くて
写真は、主に2021年のものをご紹介します。
登山2年目で行った時は、経験が浅すぎて恐怖感が強かったので、帰って来てからは
岩場のある山を選んで、練習と経験を積みました。
独標まで行きたいと考える方は、どうぞ練習と経験を積んでから行ってください。
では、2012年と2021年に行った時の話を交えながら、ご紹介しますね。
アクセス
上高地から登る場合
上高地はマイカー規制されているので、シャトルバスかタクシーを使わなければ行かれません。
松本方面から
長野自動車道、松本ICから沢渡(さわんど)駐車場まで約1時間。
駐車料金:1日700円
その周辺には、いくつか駐車場がありますが、1番下の沢渡がおすすめです。
沢渡で多くの人が乗車すると、その先で待ってる人は乗せてもらえないからです。
沢渡駐車場から上高地まで約30分。
バス料金:大人片道¥1300 往復の場合は¥2400 小学生は半額
岐阜、高山方面から
高山ICから、平湯あかんだ湯駐車場まで約45分
駐車料金:普通車1日¥600
平湯あかんだ湯駐車場から上高地まで約30分
バス料金:大人片道¥1180 往復の場合は¥2090 小学生は半額
松本駅から
松本電鉄上高地線→新島々駅→路線バス(タクシー)で上高地まで約1時間30分
高山駅から
高山飛騨バスセンター 路線バス→平湯バスターミナル(シャトルバス・タクシー)
→上高地まで約1時間25分
その他
東京・名古屋・大阪・京都からは、直行バスも出ています。(要予約)
信州松本空港からは、タクシーが良いそうです。
上高地から登った時は、色々な所にあるポスターやパンフレットを見ても登山口が見つからず
インフォメーションセンターで聞いて、やっと分かった!って感じでした。(汗)
上の地図でも登山口が明確に描かれて無いのですが、左へ伸びる濃い茶色が登山道なので
まずは、川沿いに(水色の線の所)田代池方向へ進めば、登山口が分かります。
新穂高ロープーウェイ しらかば平駅
東京方面から
長野道 松本ICから→国道158号→安房峠道路→国道471号→県道475号
松本ICから約65km
大阪・名古屋方面から
高山ICから→国道41号→県道89号→国道158号→国道471号→県道475号
高山ICから約57km
しらかば平駅駐車場
しらかば駅まで徒歩2分の場所から約10分の場所にある駐車場は、有料で1日¥600
もう少し離れた場所の登山者用駐車場は、有料で1日¥300
さらに離れた防災ヘリポート横の鍋平駐車場は無料です。
鍋平駐車場
この鍋平駐車場は、段々畑のように広い駐車場が5段くらいになっていて
1番下には、トイレもあります。
私は、この駐車場へ夜中に到着しましたが、台数が少なすぎて「ここで良いんだよね?」って
少し不安になったほどでした。^^
また離れていると言っても、車道を10分ほど歩いただけで駅に着きました。
左にある赤〇の所が、しらかば平駅と駐車場で、右の赤〇の所が西穂山荘と西穂高独標です
新穂高ロープーウェイについて
新穂高ロープーウェイは、第一ロープーウェイと第二ロープーウェイがあります。
第一ロープーウェイは、新穂高温泉駅から鍋平公園駅まで約4分。そこから徒歩約4分の
所に第二ロープーウェイの、しらかば平駅があります。
料金
第一ロープーウェイと第二ロープーウェイ連絡
大人 片道¥1900 往復¥3300
子供 ¥950 ¥1650
荷物 ¥300 ¥600 (6kgを超えるもの)
第一ロープーウェイ 大人 ¥500 ¥700
子供 ¥250 ¥350
荷物 ¥100 ¥200(6kgを超えるもの)
第二ロープーウェイ 大人 ¥1800 ¥3200
子供 ¥900 ¥1600
荷物 ¥200 ¥400(6kgを超えるもの)
コースタイム
上高地から西穂山荘までが、約4時間。 西穂高口駅から西穂山荘までは、1時間30分。
西穂山荘から丸山までは、約20分。帰りは約15分。
丸山から西穂独標までは、約1時間。帰りは約30分。
西穂独標から西穂高岳までは、約2時間。帰りは約1時間30分
あくまでも目安
このコースタイムは、あくまでも地図上で設定された条件での場合です。
登山者のレベルや筋力・体力によって、大きく変わります。
ちなみに、登山2年目の51歳だった私は、上高地から西穂山荘までコースタイムで
登ることが出来ました。(週1回の登山を続けていた体です)
登山道
西穂山荘まで
上高地から
登山2年目に登った上高地からの登山道は、4時間かかったので凄く疲れたし長く感じました
そして主人も「あそこは長くて疲れたなぁ」と言っています。
私が疲れすぎて、必死に登っていたので登山道の写真を撮って無かったんですよ。(笑)
そして、どんな感じだったかも忘れてしまいました。
ただ文字では、「大きな岩のある道だから登るのがキツかった」って書いてありました(笑)
西穂高口駅から
また、9年後の還暦に登った西穂高口駅からの登山道は、『西穂山荘まで1番楽な登山道』
と言われていますが、駅から少し離れた所からは傾斜が急になったし、岩や木の根っこの段差
が大きくて、土留めの階段をずっと登っているようなキツさがありました。
これは、コロナであまり動けない時期を過ごし、年齢を重ねた事での筋力低下もあって感じた
ことかも知れませんけどね。^^
上の写真は、登る人や降りて来る人などの兼ね合いで、緩い所で撮っています。
丸山まで
コース全体の中で、1番楽に歩けるのが西穂山荘から丸山までです。
2021年の写真 丸山へ
自分が居る所は、良く晴れれていたけど、これから登って行く方は黒い雲が下がってきていました
「雨が降って来なければ良いけど・・・でも前も真っ白で何も見えなかったのになぁ」
って思いながら見つめている姿です。(笑)
そして、丸山へ続く白い線は登山道ですが、岩がゴロゴロしているガラ場なんですよ。
多くの登山者が歩いているので、石の無い所も出来ちゃっていますが、人とすれ違う時は
岩の上を歩かなければなりません。
丸山から西穂独標へ
さらに傾斜はキツくなって行き、山頂への登りは完全な岩場登りです。
登山靴はソールが硬いものを
下の方のガラ場でもそうですが、こういう岩登りの所では、登山靴のソールが硬くないと
足が疲れて登れません。
ソールが柔らかいと、つま先立ちして歩いているのと同じ状態になり、ふくらはぎの筋肉が
酷使されてしまい、とても長くは歩けません。
靴のソールが硬いと、つま先だけ引っかけても足の裏がしっかり支えられるので、自分では
つま先立ちしている感覚は無くて、筋力もさほど必要が無いという訳です。
西穂高岳独標
たいがいは『西穂独標』って呼んでいます。
2012年に来た時と全く同じで、ガス(雲)に包まれて後方は全く見えませんでした。
前回は、夜が明ける前に登り始めたから、下からも山の姿は見えて無かったことを考えると
2021年は、下では晴れていたし山にも雲が掛かって無かったから、その姿を見る事が出来た
分だけ、良かったと思います。
股関節に痛みが
元々股関節に痛みを抱えている私で、段差が大きい所を歩くと負担が大きくて痛みが出ます。
それに加えてこの日は、天気が悪化してたので気象病の痛みも加わりました。
痛みだけでは無く疲れも感じていたので、珍しく座り込んでパンを食べながら、この先の山々
を眺めていました。
「独標は11峰。西穂高岳山頂が1峰。この先10回も上り下りがある訳でしょう?
どう考えても、無理だよねぇ。」そんなことを考えていました。
西穂高岳は諦めた
主人に「私はここから下山する」と伝えました。
すると主人も「お前が行かないなら俺もここから下山する」と言いました。
主人の体力なら、西穂高岳まで行かれることは分かっています。
「一人で行って来なよ。後悔して欲しく無いから」と言っても、一緒に下山するの一点張り。
隣の峰まで行く
色々考えてたら閃きました。
「じゃあ、隣の峰まで行って見てから、もう1回考えるね」って伝えると、主人は嬉しそうに
「よし!行こう!!」って。
やっぱり主人は、西穂高岳ま行きたいんですよ。
私も、隣までなら行かれそうだったんです。
主人が先に下り始めて、私を撮ってくれました。
この時は、まだ黒い雲は半分しか掛かって無かったんですけどね・・・・・
隣の峰までは行かれた
私は独標に居た時から、下山することを決めていました。
でも主人とこの先へ行かれるかどうかを、じっくり考える風な会話をしてから「やっぱり止める」
って伝え、主人には先へ行くように促しました。
私が想像してた通り、ここまで来たら「ん、じゃ行って来る。気を付けて下山しろよ!」と。
(^^)主人が行く気になってくれて良かったです。
ガスが掛かって遠くは良く見えない中、主人が見えなくなるまで見送りました。
右の画像は、かなりズームしています。
肉眼では、黄色とオレンジ色が微かに見えるだけだったので。
下山開始
主人を見送った私は、独標へ登り返しました。
独標からの下りで
独標からの岩場を下るまでは、何とか持った私の足でしたが、岩場が終わると気が抜けたのか
両足太ももの内転筋が、激攣りしてしまいました。><。。。
主人が一緒なら、痛いだなんだと愚痴も言えますが、一人で歩いていたら顔を歪めるのも恥ずか
しくて声を押し殺し、人とすれ違う時は平静を装い(笑)下山を続けました。
攣ったら止まらない
足が攣ったら歩けないよね!って良く言われるんですけど、足を止めたらもっと酷い痛みで
硬直して歩けなくなったことがありました。
整形外科に通っているので、ドクターに詳しく話して聞いてみると、やっぱり攣った時は少し
でも動かした方が早く治まると言われました。
攣ると言うのは、筋繊維が引っかかったり絡まった利している訳だから、動かすことでそれを
解くことが出来るから・・・ということでした。
足踏みでも良い
何だか攣りそうって感覚、分かりますよね?
そうなったら、絶対に足を止めないことです。
攣りそうだからって、足を止めて摩ったり揉んだりしている人を見かけましが、揉むのも
摩るのも良く無いそうです。
なので、ガツンッと来る前に足を動かし続けることで、攣っても硬直すること無く歩くことが
出来るという訳なんです。
動かし続けても攣ってしまうし酷くもなって、ものすごく痛いですけどねぇ。(笑)
でも硬直したら、全く動けなくなってしまうので、それよりはマシと言う訳です。
テントに戻ると雨
テントに戻って靴を脱いでいる時に、大粒の雨が降って来ました。
強く弱くと降り続けていて、主人を心配していると、16時過ぎにビショ濡れで戻って来ました
レインウェアは上着しか着て無くて、ズボンから靴の中までビッショリ!!
急な雨でレインパンツが履けない
降り出したのは突然だったそうです。
しかも土砂降り!
上着を着るのが精いっぱいで、パンツも履こうとしたけど、履けなかったと言うのです。
テント泊だから着替えは持っているので良かったし、ズボンは速乾性があるので明日には乾いて
いることでしょう。
ただ靴は・・・
ゴアテックスで水を弾く登山靴
私は、登山に行くと必ず帰って直ぐに靴を洗います。
主人の靴は、水をかけても玉になってコロコロ弾く状態でした。
土砂降りの中を1時間以上は歩いてたみたいで、コロコロ弾くほどの撥水効果があったのに
それでも中までビッショリ、水が溜まるほどになっていました。
きっと撥水性能は良くても、耐水圧が低かったのでしょう。
大雨に耐えられる数値は、10000mm以上で、嵐だったら20000mm以上です。
でもこれは、レインウェアを対象にした数値です。
登山靴は、おおむね耐水圧が10000mmになっているみたいです。
こんな事もあるんだ、という事を頭に入れて装備を考えて頂きたいと思います。
翌日も雨
登山前の天気予報で、翌日は雨が降るというのは確認していました。
でも前日の午後から降り出した雨は、一晩中降り続きました。
風も強くて、テントがバサバサ鳴ってグッスリ眠れなかったほどでした。
写真は、前日に撮ったものです。
西穂山荘の下の段のテント場です。
風当たりは強いですけど、左の茂みはお花畑だし右側は開けてて素晴らしい眺めです。
2012年に張った場所と、全く同じ場所に張って思い出に浸りました。(笑)
雨の中のテント撤収は大変だけど、もう何度も経験済みなのでササッと済ませて下山を開始
しました。
下山
2012年に来た時は、雨が降らなかったのは良かったけど、強風だったので撤収に手間取り
出発が遅くなってしまいました。
上高地近くまで降りて来た時に振り返ると、独標の上は青空でした。
『山は午後から天気が崩れる』と良く言われるし、実際にそういうことは何度も経験済みですが
『下山したら山の方は晴れていた』と言うのも、登山あるあるです。(笑)
2021年は最後まで雨
でも2021年は、ロープーウェイ駅に着くまでずっと雨だったし、駅に着いて直ぐに土砂降り
になってしまい、運転見合わせになるほどでした。
車に着いても雨が強くて、靴を脱いだりレインウェアを脱いだり出来なかったので、後部ドアを
開けて屋根にして、その下で脱いだりしました。
そして、私はそのまま郷部座席をまたいで助手席へ。
主人がドアを閉めて、慌てて運転席へ。(笑)
西穂には完全に嫌われてる
天気予報通りと言えばそれまでなのですが、夏休みというタイミングもあるし、体の調子という
タイミングもあるし、2012年も2021年も、しっかり考えた上での行動ではあったけど。
いつ行っても雨に降られる山って、あるんですよねぇ。
雨予報が無くて、晴れてたのにって。
きっと西穂も、そんな山の1つなんでしょう。(笑)
独標より先へ行かれない事は分かったし、私はもう行くことは無いと思います。
良い思い出になった西穂高
違うルートを歩いて登ったし、2回目は独標の隣まで行かれたし。
西穂高の山並みを見る事も出来たし。
雨で靴に浸水する、なんていう珍しい経験も出来たし。(笑)
私の体験は、良い思い出になっています。
初心者の人は、丸山までなら行かれると思います。
でも、西穂高独標を目指すのであれば、アルパインブーツを購入し、近場の小さな岩場で
三点確保(三点支持)の練習を十分に行ってから、挑んで頂きたいと思います。
西穂高独標は『落ちたら死ぬ』場所ですから。
コメント
山で雨に遭遇すると大変だよね。2回も同じ山でとなるとその山に嫌われてるのかなって思っちゃいます。私にとってその山は尾瀬の至仏山です。2回とも雨で登る事を断念しました。
他のパーティーは雨具を装着して登っていきましたけどね。
私はこのような記録を残していないので、読むととても為になります。
読み返すとその時の事が鮮明によみがえりそうで良いですね。
ありがとうございます!
尾瀬の至仏山ですか?!
あそこは、晴れてても滑りやすい所だから
雨だったら怖くて歩けなくなりそうですね。
断念して正解ですよぉ!
私は、晴れてる日だったけど前日か?
雨が降ったのかどうか良くは覚えて無いけど
登りはじめで、いきなり滑ってコケて
側溝におでこをぶつけて、出血しました。
小さい傷だったから、登山は続行したけど
山頂からの下山にある木道で、まるで氷の上にいるかのように
足が定まらなくて、怖かったのを覚えてますよ。^^;
雨の中、登って行った人は
1人も怪我も無く下山できたのかしら??
記録してなかったのね。
色々行ってたよね? ><;
雨の中登って行ったグループは、私達とは関係の無い人たちだったので、怪我無く帰れたかどうかは分からないけれどニュースにはなってなかったと思うので、大丈夫だったでしょう。
こけておでこから出血した話、覚えてます。木道は滑りやすいから苦手。軽症で良かったね。
尾瀬は何度か行きました。一番の思い出は燧ケ岳。今思うと良く登れたなって思うよ。
コケた話、覚えてましたか。
燧ケ岳は、私は行って無いかも。
コースタイムが長いって聞いたから。
尾瀬に行ったのは、至仏山の登った時だけかなぁ?