東京都あきる野市と八王子市にまたがる刈寄山。
刈寄山単体で行く人は少ないと思います。
多くの人は、今熊山・臼杵山・市道山なども縦走おているみたいです。
でも距離が長く、アップダウンもあって中々大変。
なので、初心者さんは今熊山~刈寄山へのルートをおすすめします。
刈寄山へのアクセス
JR五日市線の最終駅、武蔵五日市駅で下車し、バスに乗り換えて6分ほどの『今熊山登山口』
バス停で下車します。
道を渡った側に『今熊神社』の表示があるので、そちらへ向かいます。
バス停から歩くと何分位かかるのか?ですが、おおよそ10~15分くらいかかると思います。
刈寄山は戸倉三山の1つ
八王子市とあきる野市にまたがる山域で、刈寄山 臼杵山 市道山 を合わせて 戸倉三山
と呼ばれています。
戸倉三山を縦走して、八王子市の『ゆうやけこやけの里』まで行くことが出来ます。
『ゆうやけこやけの里』は、陣馬山へバスで行く時に施設の前を通るという位置にあります。
健脚で足が速い人だったら、さらに陣馬山へ登り高尾山から降りる事も出来るかも(??)
登山口は今熊神社遥拝殿横
今熊神社遥拝殿の奥には、無料の広い駐車場があってトイレもあります。
トイレは水洗なので、冬季は閉鎖されていたような記憶があります。
登山開始
いきなりの急登
最初から急登なので、準備運動やストレッチをしっかり行いましょう。
今熊山=今熊神社 までは、2か所の展望台のような広い場所を除いて急登が続きます。
拝殿横は階段ですが、その後も石段の急登が続きます。
急登が終わるころの右斜面には、天狗岩(?)と名前が付けられた岩があって、石柱が立ってます
ここを登りきると、今熊山園地という広い場所に出てトイレもあるのですが、冬季閉鎖が有るかど
うかまでは使った事が無いので不明です。
この場所は展望が良いので、急登の疲れを癒すのに良いでしょう。(^^)
山の真ん中に見えるのは日の出町にあるゴミ処分場で、電線の間に陸橋が見えるのがJR五日市線
で写真中央辺りが武蔵五日市駅です。
処分場が見える山の左手側には、『赤ぼっこ』がある長渕ハイキングコースがあって、その後ろ
に霞んで見えるのは、青梅丘陵ハイキングコースだと思います。
ココには、綺麗に黄葉した大きな木がありますが、このコース全体的に紅葉の時期は綺麗だと
思います。
今熊神社入り口
右の階段を登れば、今熊山の山頂と今熊神社があります。
私は、このコースを7~8回歩いているので、今回は今熊山をスルーしました。^^;
ここまでキツイ登りでしたが、この先は少しの間ほぼ平坦な道です。
楽々な道を暫くあるくので、急登で疲れた足も癒されます。
上左の画像にある道標が見えたら、左側から登って見てくださいね。
とっても展望が良いんですよ。
そして、このフェンス沿いには登山道がありますが、刈寄山方面へとしか書かれていません。
でも今熊山方面へも、道が続いているように見えますが、地図には無くて私も行った事が無いので
体力がある方が『行って見る』だけなら良いかも知れませんが(戻ってくる事を覚悟で)不安な方
は行かない方が良いでしょう。
刈寄山方面への登山道は、しっかりした道で地図上の道と並行していて直ぐ先で合流します。
このコースで1番見晴らしが良い場所
見晴らしが良い場所へ出る前の登山道は、狭くて踏み外すと滑落の危険もある場所なので注意し
て歩いてください。
特に落葉が多い時期は、道の端がどこかも分からないので極力山側を歩きましょう。
そして樹林帯を抜けると、目の前がパ~ッと開けます。
昔、山火事があったようでこの辺りは数年前まで、黒焦げになった木が立ってましたが、いつの間
にか伐採されて新しい木が植えられていました。
ここの下りは急なので、足を滑らせないように注意が必要です。
そして降りてから振り返ると
赤丸の所が後ろの樹林帯から出て来て、上の写真を撮った場所です。
かなり傾斜がキツイことが判ると思います。
新しく木が植えられているので、これらが成長したらまた展望が悪くなってしまうと思うので今が
気持ち良く歩けて眺めの良いという事で、おすすめですね。
この道からは、丹沢の山々が見えましたよ。
山座同定が出来たのは、独立峰で形の良い大山だけですけど。^^;
また樹林帯に入っての急登
展望の良さと温かい日差しを楽しんだ後は、また暗い樹林帯に入って急登な道です。
既にかなり疲れていた私には、キツかったですねぇ。
ここは、ほぼ直登です。汗
そして、下の階段が見えたら山頂は目の前ですよぉ。
刈寄山の山頂
展望はあまり良く無い
冬季は落葉しているから、北方面が少しは見えるけど夏は殆ど見えません。
広い山頂で、長いベンチが5個と、ちょっと外れた所に東屋もあります。
東屋の中は、老朽化が進んでいますがベンチも付いています。
登山開始が10:44で山頂に着いたのが12:50で、途中休憩は無しで写真を撮るために止ま
っただけです。
約2時間ということで、ほぼコースタイムで登れました。
お昼ご飯は冷凍チャーハン
写真を撮るの、忘れちゃいました。^^;
最近のお気に入りで、良く作って食べてます。
冷凍チャーハンは、種類も多いので色々替えて食べてると飽きないんですよねぇ。
寒い時期でも、保冷バックに保冷剤と共に入れて持って行くのが良いと思います。
溶けてしまうと、袋にこびりついてしまって綺麗に取るのが面倒くさいからです。
高山でも寒い時でも使えるバーナーは、火力が強いので数分炒めるだけで出来上がり熱々の
チャーハンは、疲れた体にとても美味ししお肉や野菜も入っているので、たんぱく質補給にも
なって疲れを癒します。
私達のお気に入りは『ザ・チャーハン』で、理由は少し油っぽいからです。
油を敷かなくても、フライパンに焦げ付き難くて上手く作れます。
そしてお肉が大きくてゴロゴロ入っていて、味はちょっと濃い目でしょっぱく感じるけど汗を
かいた身体には、塩分補給も出来て良いと思います。
今回は分けて食べる茶碗を持って行くのを忘れちゃったので、半分作って2人で食べてから残
りの半分を作って・・・という形になっちゃったけど、分けて作る事によって冷める事無く温
かい内に食べれるから、この方が良いかなぁ?っとも思いましたね。
ご飯を作ると、どうしても山頂に居る時間が長くなってしまい、50分も山頂にいて13:40
に下山を開始しました。
下山開始
下山は、いつも早い私
登りは筋力が無いからヒーヒー言いながらゆっくりなのですが、下山は主人からも「早いなぁ」
って良く言われます。^^
前に一緒に登ったお友達からは「ルート取りが上手いね」って言われましたが、私は動体視力が
良いので、下りながらも次にどこに足を置いてどうやって降りるかを、瞬時に判断しています。
木の根っこ道は、中々そういう訳にはいかないのですが、岩がポンポンとある道は岩の上をトン
トンと歩くと、乗ったり下りたりしないので楽々なんですよねぇ。^^
また、段差がある所では真っ直ぐに降りずに横の斜面に足をかけて、ワンバウンドしてから降り
るなどもしているので、段差で止まることなくスムーズに移動が出来ます。
この段差が大きい所を降りる歩き方は、登山ガイドさんも推奨している歩き方なんです。
もちろん、足を着く場所が滑らない・崩れない場所かどうかの判断は必要ですよ。
そうすると、大きな段差をヨイショッて降りるより、普通に小さな段差を歩いている感覚になる
から疲れにくいんです。
急な下りの歩き方
急な下りでは、太ももに力を入れてブレーキを掛けてる事になります。
短い下りなら良いのですが、長い下りや下りが何度も続くような所では、太ももへの負担が大きく
なるので、筋肉が疲れてしまってその影響で膝が痛くなってしまうので、無理にブレーキを掛けな
いで落ちるに任せるように、小走り気味に進んで行く歩き方もあります。
でもこれは、登山道への足の置き方や歩き方を完全にマスターしてからでないと、かなり危険を伴
うことになるので、初心者さんは『ちょっとやって見る』という経験を何度か積んでから、行なう
ようにしてくださいね。
私も初めは、安全な道で2~3m小走りして見て・・・などやって練習をしました。
ルート取りも小走りで下るのも、全て過去の経験が有るからこそ出来ることなので、何事も初めて
行なう時は、転んでも危険の無いような場所で、何度も練習をしてから行ってくださいね。
そして、基本的な体制や歩き方(体重移動やフラットフィッティング)はきちんと守りますよ。
無事に下山しました
下山した時刻は15:15で、山頂から1時間35分でコースタイムより、ちょっとだけ早い
かなぁ?
コースタイム通りに歩く必要は全く無いんですけど、タイムを見るとその日の体調などが判る
ので道標などが有る場所や、出発・到着の時間は見るようにしています。
コースタイムとは
登山地図に、基準になる場所から次の場所まで何分かかるかと言うのが、書かれていてこれが
コースタイムと言う訳です。
このコースタイムって、何を基準に決められているのかなぁ?って調べた事があります。
『山と高原地図』では
40~50代の登山経験者2~5人のパーティー、夏山の晴天時 を基準にしています。
地図やガイドブックで違いがある
地図の種類や出版社やガイドブックを書いた人によって、同じ山でも様々なコースタイムが書か
れています。
例えばスマホ地図の場合は、その地図を使って歩いた人のコースタイムを使って平均値を出して
いるようです。
なので経験者や若者が多く使っている地図の場合は、歩くスピードも速いのでコースタイムは
短くなっているし、初心者や年配の方が多く使っている地図では、コースタイムが長くなると
言うことになります。
主人は『ヤマレコ』で私は『YAMAP』のスマホ地図を使っていますが、コースタイムは微妙に
違っていますよ。
私が感じるのは、『ヤマレコ』の方はベテランや若者が多く使っていて、『YAMAP』は初心者
や私のような年配者が使っているように感じます。
その理由は、ヤマレコには破線コースと言って正規ルートでは無いけど、道らしきものが有る
ような場所まで地図に載っているからです。
そしてYAMAPは、危険個所や景観が良い場所などの口コミが多く、破線ルートは載っていない
からです。
またガイドブックは、著者が実際に歩いて計測しているので、一般向けに考えられているとは
言っても、著者のスピードが影響しているように感じます。
同じ山の同じコースなのに、著者によってコースタイムが違うということです。
私も登山を始めた頃はスマホを持っていなかったので、ガイドブックを持って登っていました。
すると、そんなに早く歩けないよぉ!!って事もあったのです。
だから計画が狂って、登頂時間や下山時間が狂うばかりでは無く、体力的にとても辛い思いを
した事が何度もありました。^^;
なので地図やガイドブックで初めて行く山を見る時は、1つだけでは無くいくつかを見比べて
コースタイムを確認する必要があります。
まとめ
JR五日市線の武蔵五日市駅から出ているバスは、本数が少ないので時間をしっかりチェックして
おいてくださいね。
またJR五日市線自体も、中央線などと比べると本数は少ないです。
数人で歩く場合は、タクシーを使うのも良いかと思います。
帰りは「〇時頃にこの鳥居の所まで来てください」と予約しておくと、待つことなく帰れて良い
ですね。
夏の低山は、すごく暑くて『修行だ!』と多くの登山者が言っています。^^;
なので、低山は秋から春の季節に歩く事をおすすめします。
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