登山帽子は必要ですか? 良く聞かれます。
それについて私は、必要ですと答えます。
帽子と言えば、夏の強い日差しを避ける為や、冬の寒さから頭を守る為、と言うのが主な理由なのですが。
でも登山中、帽子の役目はそれだけでは無いのです。
今回は、そんな帽子について解説をし、おすすめ帽子もご紹介します。
登山に帽子は必須!
なぜ、登山に帽子は必須なのか?から解説していきます。
一般的な、暑さ寒さの他にある理由とは?
頭を守る装備でもある
特に重要なのは、落枝や落石から頭部を守る、ということです。
頭を打つことで、意識を失ってしまったら、行動不能や転落の危険性が高くなるからです。
さらに、倒木をくぐる時や垂れ下がった枝の下を通る時などにも、頭部を守ります。
それとあまり知られていませんが、体全体から放熱する量の1/4は頭部から出ている、ということです。
つまり、頭部からの放熱を防ぐことで、体の冷を抑えることができると言う訳なのです。
登山帽子の種類
大きく分けると3つあり、誰でも知ってるニット・ハット・キャップです。
それぞれに様々な素材の違いや、デザインの違いなどがあるので、順に見ていきましょう。
ニットの帽子
防寒対策に、かぶる人が多いですね。
特に登山では、口の周りや首も冷えるから、スヌードもセットで揃えた装備です。
ニットは頭にフィットするので、強風でも飛ばされにくいというメリットがあります。
素材は、ウール・ポリエステル・フリースなどが多いです。
汗かきの人は、これらの素材を選ぶことで、蒸れずに快適さを保てます。
ニットつば付き帽子
特に人気があるのは、ツバ付きの帽子や耳カバー付きの帽子です。
それらは、日差しを避けたり、耳が冷たくなるのを防いだりできるから、私は気に入っています。
キャップ
寒い季節はキルト加工やフリース素材など、温かさを感じられるものが適しています。
一方、暑い季節には薄地のものや、ベンチレーションが付いているもを選べぶと良いですね。
また後頭部のベルトで、サイズを微調節出来るようになっているものを選べば、髪型や髪の長さが変わった時にも、サイズ調節が
出来るので良いです。
ハット
色々な素材や機能のものがありますが、主に春から秋用に向けたものが多く出ていますね。
例えば、ツバが大きい・撥水加工あり・ストロー素材・虫対策ができるもの等々です。
ただし登山では、つばの幅があまり大きく無い方が快適です。
その理由は、視界が狭くなる・後頭部がザックと干渉してしまう、からです。
色もサイズも機能も様々あるので、素材や機能別にいくつか用意しておくと良いでしょう。
登山帽子の選び方
素材で選ぶ
帽子の素材は、他のウェア同様に、吸汗速乾性のあるポリエステル素材が良いです。
また防寒重視なら、ニットやフリース素材も、吸汗速乾性を備えているので良いでしょう。
その他に、防水・透湿・防風性能をもったゴアテックス素材、のものもあります。
購入する時は、素材はもちろんですが、機能やサイズもしっかりチェックしてくださいね。
機能性をチェック
吸汗速乾性
どの季節・どんな状況の時に被るとしても、吸汗速乾性能が有るものを選びましょう。
その理由は、頭部は特に放熱が多いので、通気性が悪いものを被っていると、蒸れてしまうからです。
寒い時には防寒性の高いものを選びますよね。
しかし、暖かくても蒸れは困るので、吸汗速乾性能の素材かどうかチェックが必要なのです。
ベンチレーション
また、暑い季節にはメッシュのベンチレーションが付いていると、通気性が良くて蒸れないので快適という訳。
ここで注意して欲しいのは、ツバがあまり広く無いものを、ということです。
つばの広さは日焼防止に良いのですが、少し下に視線を落として歩く登山では、前方が見えにくくなってしまいます。
さらにハットの場合は、後ろにもつばが付いているので、ザックに干渉してズレることが、ストレスになってしまうのです。
サイズ感
登山では上下左右と首を良く動かすし、風も強いのでズレ難さも快適性に繋がります。
それには後頭部などで、サイズ調節が出来るものがベストです。
でも調節が出来ないものは、スベリの所に手ぬぐいを挟むなどして、微調整するのも1つの方法としてあります。
挟む場合、タオル地では厚すぎるので、手ぬぐいか手芸売り場にあるフェルトが、汗も吸って良いですよ。
また、風対策には首紐があると良いのですが、首で絞めるのがストレスになる私は、襟の所で留められるクリップを使ってます
まとめ
1年を通して、登山に帽子は必要です。
その理由は
1,頭部からの放熱が多いので、頭を覆って体の熱が逃げるのを抑える。
2,強い日差しから守る。
3,木や枝・落石などから頭部を守る。
4,汗を素早く吸い上げて、放湿することで快適性を高める
などの役目があるからです。
その為には、季節や気温に合わせたタイプや素材のものを、適切にチョイスして被ることも大切です。