埼玉県日高市にある山で、標高305mの低山です。
コースタイムは、登山経験者なら30分くらいですが、未経験や初心者さんですと40分~50
分位かかるかも知れません。
女坂を登る場合は普通の登山道ですが、男坂は岩場があるので時間が掛かるようです。
近くには、曼珠沙華で有名な巾着田もあり、満開の頃には山頂近くにある金比羅神社の鳥居から
真っ赤に染まる巾着田が見えて、とても綺麗です。
この鳥居の所は展望が180度あり、奥多摩の山や丹沢の山々なども見ることが出来ます。
全く登山をしない親子連れなども登れる山ですが、意外と事故も多く発生しています。
ちょっと古い数字なのですが、2022年に日和田山で発生した道迷いや転倒による遭難件数
が6件あり、その内1人は体調不良で亡くなっています。
日和田山にはクライミングする場所があり、そこでも重大な事故が発生していますが、上に書
いた6件と言うのは、クライミングによる事故では無く日和田山登山によるものです。
低山でも、短時間で歩ける山でも、『山は山』十分な準備をして気をつけて登ってくださいね
登山口近くにある駐車場の端っこには、アルピニストなのに日和田山をこよなく愛した登山家
の田部井淳子さんの碑があります。
ご遺族は、毎年命日に日和田山へ登られているそうですよ。
アクセス
電車
西武池袋線の高麗駅で降りて、北東方向へ歩きます。
橋を渡った本郷信号を左に進み、少し歩いた所を左に曲がると日和田山の駐車場があるので道なり
に進めば左手に登山口があり、トイレと自動販売機もあります。
車
広い駐車場がありますが、人気の山なので早い時間に行かないと満車になってしまう事が多いです
ただ短時間コースなので入れ替わりも早くて、10時頃には出庫する車もありますが、満車だった
場合は、近くにコインパーキングが無いので、巾着田の駐車場へ置くしかないかも知れません。
登山口
登山口には広場があって、テーブルと椅子がある東屋や綺麗な水洗トイレと自動販売機もあります
細かく表示された地図もありますが、見晴らし台や女岩・男岩がある道へ進む時は分かり難い所も
あるので、スマホ地図を使うのが良いと思います。
道迷いが発生しているのは、下の地図で1番左側の道だと思います。
私も歩いた事がありますが、???って所があったので、地図が無い場合は歩かない方が良いと思
います。
登山開始
初めは、広くて歩き易い道(ちょっと急)ですが、鳥居をくぐった先に男坂と女坂の分岐があって
女坂を歩くと金比羅神社へ直通の道で、男坂へ向かうと男坂に入る所が分岐になっていて、上の地
図で言うと、黄色が男坂・赤が見晴らしの丘経由・黒が女岩や男岩へとなっています。
下の写真は、男坂を登り始めた所です。
男坂は岩場
しっかり掴む所も足を置く場所もあるので、岩場の経験を積みたい方にはおすすめの場所です。
登山をしない人や子供でも登れてしまう岩ですが、小さくても岩場は岩場。
しっかり3点支持(3点確保)を守って、1歩1歩慎重に登りましょう。
観光の人は登り方や注意点などが全く判って無くて、雑に登っているので石や砂を落としながら
登っています。
私の経験ですが、先行の人が足を置いた岩が崩れて、両手で持つような大きさの岩が落ちて来て
危なく私に当たりそうになりました。
私は、危ないなぁって思いながら見ていたから避けられましたが、私の下には一般の人もいたの
で大きな声で「ラク!!」と叫びました。(ラク=落ちる)
一般の人は、ビックリしてパッと上を見上げてくれたから、ぶつかること無く避けられて良かっ
たですけど。
このように、男坂の岩場は弱い場所もあるので前の人との間隔を開けて登るのが良いですね。
展望が良い二の鳥居
男坂の岩を登りきると、目の前に二の鳥居があります。
振り返ると、思わず「わ~~!」と声が出てしまうほどの大展望ですよ。
これだけ眺めが良いので、ここでご飯を食べたり休憩してる人が多いです。
でもこの場所は岩場なので、山座布団など敷く物を持って行くのが良いですね。
山座布団は、防水と書いてある物を選らべば、湿っている場所でも座れるので良いですよ。
山頂へ
金比羅神社で、この先の安全登山を願ってお参りしたら神社の右側から先へ進みます。
左側にも道があって山頂へ行く事が出来ますが、遠回りになってしまいます。
歩き足りない人は、左の道へ進むのも良いと思いますが、体力に不安がある人は右の道へ進み
ましょう。
ここにも岩場がありますが、右の端には岩の少ない道もありますよ。
でも、せっかく岩があるのですから岩場練習のために、左端か真ん中から登るのも良いですね。
日和田山山頂
大きな石碑が中央にあり、その後ろ側に山頂表記があります。
石碑の横には由来が書いてある石版もありますよ。
ベンチもありますが少ないので、直ぐにいっぱいになってしまうので、ここでも山座布団が活躍
することでしょう。
山頂からの展望は北側だけですが、遠くに筑波山も見えますよ。
私が山頂に着いたのは11:30で、時間が早いし歩き足りなかったので物見山まで足を伸ばす
事にしました。
日和田山山頂から先の道は、ココまでの道と違いしっかり登山道なので、足元に注意してしっか
り歩きましょう。
高指山
昔、何度も高指山の山頂を探したのですが、全くどこにあるか分からなくて、登山仲間も色々探
してやっと見つけたら建物の裏側だった、という高指山なのですが数年前に整備されて綺麗な広
場になっているし山頂表記も、しっかりした物があります。
この高指山へ行くには、車道へ出たところを右に進みます。
とても眺めが良い場所なので、ご飯を食べたり休憩するなら日和田山の山頂より良いと思います
トイレと店がある
車道を左へ進むと右手にトイレと東屋があり、左手には「ふじみ屋」というお店があって飲み物
や山バッチを売っているし食事も出来ます。
このお店の横には、蝋梅が満開で良い香りがしていました。
また、お店へ来るまでの道端にはアヤメに良く似た『シャガ』が群生しています。
開花期は4月~5月だそうですよ。
身体の痛みが
私は、この車道を歩いている時に膝の痛みが強くなってしまいました。
この痛みは疲れでは無くて、風が強い時や低気圧が有る時・気圧の谷が有る時などに痛む『気象
病』で、元々ある疾患が悪化して『天気痛』を感じてしまうものなんです。
気象病や天気痛の原因は、自律神経にあると言われています。
天気の変化が、交感神経と副交感神経のバランスを崩して起こるそうですよ。
私は、自律神経失調症だとドクターから言われているので、なおさら酷く痛みとして出て来ちゃう
みたいです。
また鬱病とパニック不安障害も併せ持っているので、集中力が無くなりやる気も無くなってしまい
ました。
物見山までは行かれないと判断し、お店を過ぎて少し登った所にある広場でご飯を食べました。
この広場は、使う時にはお店の人から許可をもらう必要があるようですよ。
ただ団体さんで長い時間いるので無ければ、特に問題は無いみたいですけどね。
地面に直接座るより椅子が有った方が楽なので、私は上の折り畳み椅子を持ち歩いています。
ぺったんこになるので、ザックに入れても邪魔にならないし軽いから私のお気に入りです。^^
下山
眺めの良い場所でご飯を食べて、ここから下山する事にしました。
来た道を戻りますが、日和田山の山頂はスルーして金比羅神社へ出る道を歩きました。
男坂の岩場を下る時にも、登って来た場所を降りずに右方向へ進んで降りました。
こちらへ降りると、富士見ヶ丘へ向かう事が出来るのです。
富士見ヶ丘を周って、男坂の登り口へ合流したら来た道を戻って下山です。
富士見ヶ丘からの下りは、ちょっと急な坂道なので膝の痛みが更に強くなってしまいました(汗)
今回に限ってトレッキングポールを持って行き忘れたので、ゆっくり足の着き方を考えながら歩き
ましたが、こういう時のためにやっぱりトレッキングポールは持っているべきだと思いました。
今回はお昼休憩が20分くらいで、他の休憩は無く歩いたので2時間20分くらい歩いた事になります
短い時間で距離も短い割には、とっても展望が良いコースなので、まだ行った事が無いかたにはお
すすめですよぉ。
曼殊沙華の時期には、二の鳥居からも真っ赤な絨毯を敷いたように見えるし、近いので登山後に寄
って見るのも良いと思います。(^^)