登山入門!基礎知識を解説。登山が初めての人は必見!

登山の基礎
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これから登山を始める入門者に、知っておいて欲しい基礎知識や情報を解説しています。

役立つ情報を詰めこんだ記事にしてしてあるので、ブックマークをするかメモに残してくださいね。

怪我をしないように・病気にならないように、色々な知識やアイテムは必須と理解してください。

まずは『登山ってどういうスポーツ?』というところから解説していきます。

登山入門

登山入門者は、まず基礎知識を学ぶ必要があります。

車が入れない・店も無い・トイレも無い・水も無い・野生動物がいる。

このような自然の中で、自分の身体だけを頼りに行うスポーツだからです。

携帯電話の電波も届かない所がほとんどなので、助けを呼ぶことも難しい場合が多いです。

なので、しっかりした知識や技術が必要なのです。

1つ1つ解説していきますね。

基礎知識、登山とは

基礎知識の基から始めましょう。

登山とは、自分で行動中に必要な物を、ザックに入れて背負った状態で、山に登り下山するスポーツ

です。

登山・トレッキング・ハイキングなどと、呼び方がありますが、それぞれ違いがあります。

明確な定義がある訳では無いのですが、それぞれに『主な目的が違う』ことで分けられています。

登山

目的が明確で、『山頂を目指す』ということです。

そのために、長時間歩いたり険しい道を歩いたりします。

トレッキング

登山とほぼ同じ行動をしますが、目的は『自然を満喫する』ことです。

だから、必ずしも山頂に着く必要はありません。

これから山歩きを始める人やまだ始めたばかりの人は、山の中の自然を楽しむことを目的にした、

トレッキングから始めると良いでしょう。

その理由は、目的を山頂と決めてしまうと、体力的にキツくても天気が悪くなって来ても、目的に

向かって歩きたい!という気持ちが強くなり、怪我や事故に繋がってしまうからです。

ハイキング

目的は『自然の中を散策する』ことです。

なので、必ずしも山に登る必要はありません

山の下の方を歩いたり、自然公園の中を歩いたりして自然と触れ合うことがハイキングです。

整備された道を歩く事が多いので、特に装備が無くても小さい子供と一緒でも行えます。

自然の中で行うアクティビティ

登山はもちろんですが、トレッキングやハイキングも、自然の中に入っておこなうものです。

安全にアクティビティを楽しむためには、それなりの知識を身につけることが大切となります。

山は素晴らしい(上高地から穂高連峰を望む)

基礎知識、種類

基礎知識として必要なことは、登山の種類・山の危険性・登山のルールやマナーなどがあるので順

に見ていきましょう。

ハイキングは、登山やトレッキングとは別物なので、ここでは省きます。

また登山とトレッキングは、目的が違うだけで同じ行動をするので、ここでは『登山』と言う言葉

を使って、まとめて解説していきます。

登山の種類 

日帰り登山

文字通り、出かけた日に登山をしてその日の内に家に帰って来るスタイルです。

往復の移動時間も含まれるので、山の中を歩いて居られる時間が限られます。

長時間を歩くことは出来ないので、コースタイムの短い山を選ぶことになります。

持ち物は、食べ物・飲み物ともに、当日分+αを持てば良いのでザックは軽くて済みます。

+αと書いたのは『もしも』の事が起きた場合にも困らないように、当日に少し残る位の量を持って

行く必要があると言うことです。

『もしも』と言うのは、怪我や道迷いなど想定外の事が起きた場合ということです。

テント泊登山(小屋泊)

ザックに衣食住を入れて登り、山小屋or避難小屋のテント指定地にテントを張って(小屋の中へ)

寝泊りするスタイルです。

この場合は、その日の内に下山しなくても良いので、奥深い山へ登ることが出来ます。

また長距離を歩くので無ければ、時間的にゆとりができるので、のんびり景色を楽しみながら登山

を楽しむことも出来ます

標高が高い山の中は、とても空気が澄んでいます。

なので、星たちがすごく綺麗に見えるし、手が届きそうなほどに近くに感じますよ。

テントの明かりが消えら頃、空を見上げて見てください。

とても幻想的な世界を堪能できますから。

縦走登山

1つの山頂だけを目指すのでは無く、2つ以上の山頂を目指して歩くスタイルです。

コースタイムが短い山や、筋力があって歩くのが早い人だと、日帰りでも縦走は出来ますけどね。

距離が長いコースの場合は、小屋泊もしくはテント泊をしながら1泊以上の日数を掛けて山の中に

留まり歩きます。

日帰りでは、絶対に行かれないような山へも、行く事が出来ちゃうので、楽しいですよ。

雪山登山

雪が積もっている山へ登ることで、低山から高山まで色々なスタイルがあります。

低山でコースタイムが短く、積雪も膝下位までなら日帰りが可能です。

しかし、アイゼンやピッケルという装備が必要になり、ウェアや小物も、無雪期とは全く違うもの

を用意する必要があります。

また、登山道や道標が雪に埋もれてしまうし『冬道』『夏道』と言って積雪期だけの道が出来ます

だから特別な技術や知識が必要なるので、初心者は深く積もった山へは立ち入らないでください

山の中の危険

登山入門!山の危険性

登山入門者に、絶対に知っていて欲しい、山の危険性を解説します。

自然の中にある山は、整備されている場所もありますが、自然の姿そのままという所が多いです。

水道やトイレも無いし、水場も合ったり無かったり、携帯電話の電波が届かない所も。

そういう人工的な物は無いのが、山なのです。

そして、動物がいる・道が狭い・滑りやすい、道がわかり難いなど危険はどこにでも潜んでいます

天候の変化

山の天気は変わりやすい』という言葉を聞いたことがあると思います。

低山では、あまり大きな変化はありませんが、標高1000mを超える山などでは『山ならではの

』が存在します

だから天気予報は街のものでは無く、登る山の天気予報を見る必要があります。

なぜ、山の天気は変わり易いのか❓

複雑な地形と標高の高さから、平地とは違う気象状況が生まれるからです。

山に向かって吹く風が、山肌を駆け上るにつれて雲を形成されて、水蒸気が多いと雨雲になります

なので、天気だけでなく湿度をチェックすることも、変化の先読みができるの大切です。

天気の変化による遭難事故

 1,大雨による沢の増水や土砂崩れ

 2,雷の発生による落雷事故

 3,霧による視界不良での道迷い

 4,突然の雨でレインウェアを着ている間に体が濡れて低体温症に。

 5,急に風が強くなったことで、木の枝が折れて落ちてきたり体を振られて足をすべらせ

これらは、実際に起きている遭難事故です。

落石

山の中で落石の危険は、日常茶飯事というくらいに、どこにでもあります。

自然に崩落して来る場合が多いですが、上の方を歩いている登山者が何らかの理由で石を落として

しまって起こる落石もあります。

落石から身を守るためには、ヘルメットが有効です。

とくに高山などでは、ヘルメットが無ければ入山できない山もあるくらいです。

滑落

道から落ちてしまうことです。

良く似ている言葉に『転落』がありますが、その違いは落ち方にあります。

文字通り、転がり落ちた場合は、転落。

山の斜面にぶつかる事無く、飛ぶように落てしまった時を滑落と言います。

その原因は様々です。

狭い道を踏み外した・風に煽られてよろけた・他の登山者とすれ違う時にぶつかった・登山道が崩

れた等などです。

また、花が咲く時期に多く発生していることを見ると、写真を撮ることに夢中になり過ぎた、と考

えられますね。

遭難

滑落や転落で、大怪我をして動けなくなった場合を、遭難というように考えている人も多いと思い

ます。

しかし、道が判らなくなって正規の登山道に戻れ無くなってしまった・怪我や病気などで行動不能

になってしまった、という状況でも『遭難した』と言うことになります。

遭難は、しっかりした準備と知識で防ぐことが出来ます。

それは、地図を持つ・薬を持つ・こうなった時はどうする等の知識を持つ、という準備です。

熊との遭遇

山の中は動物のテリトリーなので、遭遇することは至極当然のことです。

動物の多くは、人間を怖がります。

だから山に入る時は、熊鈴を持つ・お友達とお喋りする・ラジオを鳴らすなどして、人間が居るこ

とを動物に知らせることで、遭遇を防ぐことができます。

多くの場合は、人間の存在を知った動物は人間から離れて姿を見せません。

でも人間も熊も、偶然に鉢合わせてしまう事だってありますよね。

遭遇した場合の対処法

熊は臆病な生き物なので、もし熊を見ても大声で叫ぶことはしないでください。

熊鈴を着ける理由と選び方』の記事で、熊と遭遇した時はどうするかを詳しく解説しています。

基本は『熊の目をジッと睨みつけて、ゆっくり静かに後ずさりする』です。

登山をする際には、これらの危険性を十分に理解し、対策を講じることが大切です。

ゴミは捨てない

基礎知識、登山のルールやマナー

山には必ず持ち主がいます。

国や県であったり、個人の地主さんだったりと違いはありますが、他人の持ち物であることに変わ

りはありません。

そして、山には『自然の循環』があります。

木があるから動物や鳥がいる。

動物や鳥がいるから、草木が生まれ成長していかれる。

土の中の微生物がいるから、木は根っこから栄養を吸い上げて成長する事が出来る、等々です。

なので、山の中のルールやマナーは、必ず守ってください。

ここでは、ゴミは持ち帰る・花や植物や木を傷つけない・他の登山者への配慮について解説します

ゴミは持ち帰る

これは山に限った事では無いですね。

街中だったら「汚いなぁ」で済むことが多いですが、山の中には動物や鳥が多く住んでいます。

山の中で出るゴミと言うのは、人間が飲んだり食べたりしたものですよね。

使用済みのティッシュ・飴の包み紙・マスクなども良く落ちています。

これらは、山を汚しているという行為だけに収まりません。

それは、食べ物の匂いが付いていると、動物が寄って来て口にするということに、繋がるからです

海洋生物がビニールなどを飲み込んで死んでしまうと言うのは、良くニュースで見掛けますね

それと同じことが、山の中でも起こってしまうということなのです。

また人間の食べ物の味を覚えた動物は、人里へ降りてきて家や畑を荒らすようになってしまいます

微生物を守る必要がある

さらに、山ではお湯さえも捨ててはいけないと言うルールがあります。

お湯でもお茶でも食べものでも、全ては元々山の中に無いものですから。

そういった物の影響で、土の中の微生物が死に、植物の生きる環境が変わってしまうのです。

環境が変わると、そこに生きていたものは死んでしまいます。

あるいは、快適な住処や食べ物を求めて、その山を離れ別の山へ行ってしまうかも知れません。

動植物の連鎖が上手く回っているから、自然が保たれているのです。

もし、連鎖がどこかで途切れてしまうと、山は死んでしまいます。

飴の紙1枚。コーヒーを作った時に残った少量のお湯。山頂でのご飯や行動中に食べたものの欠片

なども、全て持ち帰りましょう。

花や植物・木を傷つけない

綺麗な花を見たら自分の庭に植えたくなっちゃたから取って来ちゃった。

  この木は、枝1本位取っても問題ないでしょう。

こんな安易な気持ちを持ってはいけません。

その花や草木は、その山固有のものかも知れません。

また、個体数が減ってしまって、絶滅危惧に晒されているかも知れません。

さらに人が手を着けたことで、その部分から枯れてしまうことだって起こります。

持ち帰ったものは外来種

家に持ち帰った場合、それは『外来種』と同じことになります。

元々、そこにあったものでは無いのですからで、生態系が崩れてしまいます。 

どうか花や草木は、写真に撮るだけにしてください。

病原菌は置いて来る

また下山した時には、靴底に付いた土を登山口の近くでしっかり落としましょう。

これも、種を運んでしまわないためという理由と、動物の糞や尿には病原菌がついていることが多

くあるからです。

伝染病などを広めてしまう事ににもなるので、しっかり土を落としてください。

他の登山者への配慮

その山で、登山を楽しんでいるのは自分一人ではありません。

すれ違う時にぶつかってしまって、滑落事故に繋がったケースも多くあります。

実は私も、経験があるんですよ。

すれ違う時に、相手が体の向きを変えた事でザックが私に当たり、あと少しで登山道から落ちそう

になったということが。

特に団体さんは、仲間との話に夢中になって周りへの配慮が足りない事が多いです。

他の登山者とすれ違う時は、少し広くなっている場所を探して避けましょう。

『登り優先』という暗黙のルールもありますが、登る人は疲れている事が多いので「どうぞ登って

来てください」と声を掛けるのは、酷な場面も多くあります。

お互いに声を掛け合って、ゆづり合って歩くようにしましょう。

また落石の所でも書きましたが、歩く時は石や枝なのを飛ばしたり落とさないように、丁寧に歩く

配慮も必要です。

登山について考える

「山の中を歩くだけ」というような、簡単な考え方で行わないでください。

動植物のことを考える必要があるし、自分の安全を考える必要もあります。

色々な危険も潜んでいるので、極端に聞こえるかも知れませんが死と隣り合わせであることも頭に

入れておいてください。

これから登山を始めようと思っている人、すでに初めてはいるけど登山の事を良く理解していない

人などにお勧めの本があります。

是非読んで頂きたいと思います。

 

登山と身体の科学          山登りを趣味にする

 

まとめ

登山って、ただ山の中を歩くだけでしょう?

若いし体力有るし、何も問題なく歩けるでしょう?

そんな風に考えている方も、どこかにはいらっしゃるかも知れません。

登山は、早く走るランニングと同等の運動量が有るスポーツです。

しかもフィールドは大自然で、スマホの電波も届かない所が多い、山の中です。

だから、何かが起こっても、全て自分で処理しなければなりません。(自己責任)

どこの山にも山小屋がある訳ではありません。

車も入れません。

人気の山で無ければ、登山者とすれ違う事も少ないです。

そんなフィールドで活動する訳なので、知識も技術も筋力も健康も全てを準備して行う必要があり

ます。

命を落とす可能性もある、スポーツだからです。

でも、しっかり学び準備をして行えば、素晴らしい自然を感じながら大きな達成感を味わえます。

これから登山を始めようと考えている方は、どうぞ学んで知識を持ってください。

全ては、安全に登山を楽しむためです。

 

 

 

 

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コメント

  1. わーこ より:

    登山は時として危険が伴うものですよね。それを忘れず準備を怠らない事が大事かと思います。
    初心者は無理しないで、天候が悪くなったら登頂しないで下山するとか。
    命以上に大事なものは無いのですから。
    でも登り切った時の解放感は何物にも代えがたいなって思います。
    参考になる記事、ありがとう。

    • harupy より:

      いつもありがとうございます。

      参考になったのでしたら、この上ない喜びです。
      本当に、初心者さんの事故が多いので、ぜひ学んで頂きたいと思います。

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