登山初心者の遭難が急増しているという情報が入ったので、これは皆さんにお知らせしなければ!
と思い記事を書くことにしました。
遭難した原因は? 遭難しない為の対策は?などを詳しく解説します。
まずは『必見!登山入門!・・・』という記事と『登山を始める人必見!・・・』の記事を改めて
読んで頂ければと思います。
『初心忘れず』の心構えが大切ですから。
登山初心者の遭難
なぜ登山初心者の遭難が急増していると思いますか?
コロナで出かけられない時期が過ぎ、色々な所へ旅行に行きたい!というのに、海外へは為替の
関係で行きにくい。
だったら国内で楽しみたいし、体を動かしたい、そう思った時に人は情報を探しますよね。
主にネット検索だと思いますが、そこには『〇〇山は素晴らしい!』などと山の魅力を伝えるブ
ログやYouTube動画が並んでいます。
素晴らしい画像を見て、その記事を書いた人や投稿した人の情報を見ると「ここへ行きたい!」
「自分でも行かれそう!」って思ってしまうようです。
初心者はその後、その山の詳しい情報まで検索せずに、投稿内容だけを鵜吞みにして行ってしま
う事が多いそうです。(日本山岳会埼玉県支部の話し)
私の目撃談
極端な例ですが、私は何度も目撃してビックリしたことがあります。
それは、『荷物を何も持たずに普段の服装で山の中を歩いている人』です。
そういった人は、歩き方も登山用では無く街中を歩いて居るかのような感じです。
1度ですが、そういうスタイルの人が動けなくなって、座り込んでいるのも見た事があります。
「え~!!そんな人いるの??」ってビックリすると思いますが、登山経験者から見ると初心者
さんの行動の多くは「え~!それで大丈夫??」って思うのですよ。
だから私は、こうしたブログで初心者さんへ安全に楽しく登山をしてもらう為のノウハウを記事
にして発信していると言う訳なのです。
初心者が遭難する原因
知識
行きたい山について、標高が何mの山、距離は何km、コースタイムが何時間、難易度レベルは
などの情報をしっかり調べずに出かけて居る事です。
またそういう事を調べたとしても、そこに書かれている数字から読み取るべき情報を読み取れてい
ないという知識の無さです。
距離は短いけど、何でこんなにコースタイムが長いの?と思った事はありませんか?
それは、地図を見て地形を把握できていないから出てくる疑問なのです。
体力
コースタイムが短いから、そう思っても距離が長かったら持久力が必要です。
またアップダウンが多い山や、傾斜がキツイ登山道では筋力が必要です。
筋力も持久力も備わっていなければ、登山道を歩ききることが出来ないのです。
歩き続ける体力が無くなり動けなくなったら、それは立派な遭難なんですよ。
日頃から街中をウォーキングしているし・・・・
毎日1時間のマラソンをしているし・・・
犬の散歩を、朝晩で行って長く歩いているし・・・
この程度では、登山をする筋力や持久力は作れません。
登山が出来る体を作るためのノウハウを『筋トレと食事・・・』という記事に書いてあります。
必要な栄養を食事から摂りながら、毎日10分~20分でできる登山向けの筋肉を作る運動を行
って体力・持久力・筋力を少しずつでも備えていってください。
技術
登山は『ただ山の中を歩くだけ』と考えたら大間違いで、登山には、登山に適した歩き方というの
があります。
急な登りや下りを、安全で膝や腰に痛みが出ないように歩いたり、少しの岩場を乗り越えたり川を
渡ったり、これらは技術と体力と経験が必要です。
人が行っているのを、YouTube動画で見ただけでは判らない技術や体力が使われているのです。
装備
上にも書きましたが、何も持たずに歩く人は極端な例だとしても、登っている山に装備が合って
無いと思う登山者を見かける事は、とても多くあるんですよ。
それは、靴と服装の場合が多いです。
大きな石がゴロゴロあるようなガラ場なのに、ローカットで足首が無防備な靴を履いていたり、汗
をかいているのに、防寒用のアウターを着たまま歩いて居たり、逆に冷たい風が強く吹いていて肌
が赤くなっているのに、風対策のウェアを着て無かったり。
街中で履くスポーツシューズで、コースタイムが長くてアップダウンも多い山を歩いていたり。
天気が下り坂なのに、お昼ご飯に詰め弁当を持ってきていたり(雨降って来たら食べられません)
『装備』と言うと、なにか大袈裟なものを想像してしまうかも知れませんが、着る服だって装備
と言える機能が備わっている物を着るべきだし、登山靴については『登山の三種の神器』と言わ
れるほどに大事な装備ですから、山に適した登山靴を選ばなければいけません。
もう1度、ここ『・・・登山装備リスト』を読んで頂きたいと思います。
まとめ
登山初心者の遭難が急増していて、その原因は知識・体力・技術・装備などが備わっていないこと
自分の技量を把握することができ無くて、それ以上の山へ向かってしまうことにあります。
行きたい山へ行くためには、その山に見合った知識・体力・技術・装備の全てが必要なのです。
『山は逃げない』これは登山者が、無理をして登山しないように発する警告の言葉です。
経験を積んだ登山者でさえ、時にはこの言葉を頭に置いて撤退する事が多々あります。
無理をすれば結果がどうなるかを知っているからです。
この結果を想像するというのは、経験があるから出来ることです。
北や南や中央アルプスの山々は魅力的ですよね。
早く行きたいと言う気持ちも分かりますが、登山レベルの分け方がアルプスとその他の山では全く
違うほどに、より多くの知識・体力・技術・装備が必要な山々です。
私は、アルプス以外の山々では上級者レベルに入りますが、アルプスでは中級者に入っています。
はやる気持ちは判りますが、自分の技量にあった山で経験を積んで、勉強もして技術を得てからの
方が、安全に楽しく登山を行うことが出来るのですから、まずは1000m以下の山を色々経験し
てから、1500m以上・2000m以上と標高が高い山を経験して行くのが良いですね。
登山道がどうなっているか、しっかり下調べをして見合った装備を備えて行きましょう。
怪我や病気をしていなくても、動けなくなったり正規ルートに戻れ無くなったら、それは遭難です
遭難すると、命を落とす危険が迫ってきます。
どうか皆さんは、しっかり学び・体を作って・装備を整えて・自分の技量に合った山へ行き、登山
を楽しんで頂きたいと思います。
コメント
Harupyさん、こんにちは。
このゴールデンウィークはどこも初級の登山客が多そうですね。暑くなってきたからといって軽装で尾瀬の至仏山の雪山登山とかやめてほしいものです。
低めの山で、ペットボトル1本を手に持って登っているような、頭が小学生の遠足以下の人もいます。
体力に自信があっても、山を昇るときはそれなりの準備をしないといけませんよね。
登山に向けた日々のトレーニング、これは僕にも課題です。
Keiさん、こんにちは。
頭が小学生の遠足以下!?(^0^)確かにですねぇ。
ペットボトルさえ持って無い人を、何度も見てますよぉ。^^;
年齢が上がって来ると、登山を続けていても日々筋力が落ちて行くのを感じてしまっています。
毎日、少しずつでもトレーニングしなきゃですね。(^^)