登山初心者の遭難が急増しているという情報が入りました。
そこで、今回は遭難した原因は?遭難しない為の対策は?などについて、詳しく解説します。
その前に、まずは私のノウハウ記事の中でも重要な、2つを読んで頂きたいです。
『必見!登山入門!』という記事では、『登山とは』から山の危険性やマナーとルールなど。
『登山を始める人必見!』の記事では、必要な装備について詳しく解説しています。
それらの知識を持ったうえで、遭難しないためにはどうしたら良いか?を考えていきましょう。
登山初心者の遭難
なぜ登山初心者の遭難が、急増していると思いますか?
それには、下記のような思考の流れがあると考えられます。
1,コロナで出かけたくても我慢していた。
2,海外へ行くには、為替の関係で行きにくい。
3,国内で、体を動かしたい。
4,登山なら、歩くだけだから自分にもできそう。
ネット状には情報が溢れている
山を歩くだけだから、自分にもできそうと考えた人が、次に行うのは検索です。
例えば、『初めての登山』と検索すると、ノウハウを綴った記事が出てくるので、勉強になりますが
『簡単に登れる山』と検索してしまうと、初心者向けの山が色々と出てきます。
ノウハウを見る前に、『初めてでも登れた!』などという記事を見ると、「自分でも行かれそう」と
全くの初心者は、そんな風に考えてしまうようですね。
日本山岳会埼玉県支部の話し
初心者はその後、その山の詳しい情報まで検索せずに、投稿内容だけを鵜吞みにして行ってしまう事が
多く、その結果が遭難に繋がってしまうのです。
と、このように話されていました。
私の目撃談
極端な例ですが、私は何度も目撃していて、ビックリしていることがあります。
それは、『荷物を何も(飲み物さえ)持たずに、普段の服装で山の中を歩いている人』です。
そのような人は、歩き方も登山用では無く、街中を歩いているかのような足の動かし方とスピードです
さらに1度だけですが、そういった人が動けなくなって、座り込んでいるのも見た事があります。
普通は「え~!!そんな人いるの??」って半信半疑になりますよね。
でも、これは大袈裟に書いている訳では無く、私が実際に見た人の話ですから。
初心者が遭難する原因
知識
救助隊が、遭難者に事情を聴くと、「とにかく知識の無さに驚く」と言います。
自分の登っている山の標高は何m、距離は何km、コースタイムが何時間、難易度レベルは、等
何も調べずに、ネット上に投稿されたブログ記事などを見ながら、歩いている人もいるそうです。
また、距離や時間だけは調べて把握していたとしても、自分が歩いた場合はどうなるのか?
そこまで考が及んでいない人が非常に多い、とも山岳会の人が話していました。
これも、知識不足から起こる、間違いですね。
体力
自分の体力を、把握出来ていますか?
コースタイムが短いくても、距離が長かったら持久力が必要です。
また、アップダウンが多い山や、傾斜がキツイ登山道では筋力も必要ですよね。
もし、筋力も持久力も登山用に備わっていなければ、登山道を歩ききることが出来ないのです。
歩き続ける体力が無くなり動けなくなったら、それは立派な遭難なんですよ。
勘違いの体力・筋力
日頃から街中をウォーキングしているから、歩く事には自信があるよ。
毎日2時間のマラソンをしているから、筋力も持久力も備わってるはずだよね。
犬の散歩を、朝晩で行って長く歩いているから、大丈夫でしょう?
残念ながら、この程度では登山をする筋力や持久力は作れません。
登山が出来る体を作るためのノウハウは、『筋トレと食事』という記事に書いてあります。
必要な栄養を食事から摂りながら、毎日10分~20分でできる登山向けの筋トレを行う。
それによって、体力・持久力・筋力が少しずつ備えて行きます。
ぜひ、登山用の筋力と体力を、日々の食事や運動で作っていってください。
技術
登山は『ただ山の中を歩くだけ』と考えたら大間違いです。
傾斜や岩・段差などがある登山道に、適した歩き方というのがあります。
例えば、急な登りや下りを、安全で膝や腰に痛みが出ないように歩く。
また、少しの岩場を乗り越えたり川を渡るなどの登山道を歩く。
これらは、『ただ歩いているだけ』では危険が伴います。
複雑な登山道安全に歩くためには、技術と体力と経験が必要なのです。
この『技術』は、登山している人の動画を見ただけでは、理解したり身に付いたりしない部分です。
装備
登っている山に、装備が合って無いと思う登山者を見かける事は、とても多くあります。。
それは、靴と服装です。
私が見て危ないと思った登山者
大きな石がゴロゴロあるようなガラ場なのに、ローカットで足首が無防備な靴を履いている。
汗をかいているのに、防寒用のアウターを着たまま歩いている。
また逆に、冷たい風が強く吹いていて肌が赤くなっているのに、風対策のウェアを着ていない。
さらに、街中で履くスポーツシューズで、荒れた登山道がある山を歩いている
天気が下り坂なのに、お昼ご飯に詰め弁当を持って行き、雨が降って来たから食べることが出来ない。
これらは、全て実際に私が見た、登山者たちなのです。
服装も装備と考える
装備と言うと、なにか大袈裟なものを想像してしまうかも知れませんね。
でも、着る服だって装備の1つなんですよ。
それは、高い機能性が備わっている必要があるからです。
そして、登山靴においては『登山の三種の神器』と言われるほどに大事な装備です。
だから、山に適した登山靴を選ばなければいけません。
冒頭でもご紹介しましたが、もう1度『登山を始める人必見!揃えておくべき登山装備とは』
という記事を読んで頂きたいと思います。
まとめ
登山初心者の遭難が、急増しています。
その原因は知識・体力・技術・装備などが備わっていないことです。
自分の技量を把握することができ無くて、それ以上の山へ向かってしまうことが主な原因。
行きたい山へ行くためには、その山に見合った知識・体力・技術・装備の全てが必要なのです。
『山は逃げない』これは登山者が、無理をしてまで、登山しないように警告のために発する言葉。
経験を積んだ登山者でさえ、時にはこの言葉を頭に置いて撤退する事があります。
無理をすれば、結果がどうなるかを知っているからです。
この結果を想像するというのは、色々な経験があるから出来ることなんですよ。
憧れの山は知識と技術を身に着けてから
日本の富士山以外に、高い山々が連なる、北・南・中央のアルプスの山は魅力的ですよね。
早く行きたい!と言う気持ちも分かります。
しかし、アルプスの山々とその他の山では、登山レベルの分け方が全く違います。
初心者・初級者と、同じ言葉を使っているものの、その内容が違うのです。
私は、アルプス以外の山々では上級者レベルに入りますが、アルプスでは中級者に入っています。
まずは、自分の技量にあった山で経験を積んで、勉強もして知識もしっかり蓄えましょう。
怪我や病気をしていなくても、動けなくなったり正規ルートに戻れ無くなったら、それは遭難です
遭難すると、命を落とす危険が迫ってきます。
どうか皆さんは、しっかり学び・体を作って・装備を整えて・自分の技量に合った山へ行き、登山
を楽しんで頂きたいと思います。
コメント
Harupyさん、こんにちは。
このゴールデンウィークはどこも初級の登山客が多そうですね。暑くなってきたからといって軽装で尾瀬の至仏山の雪山登山とかやめてほしいものです。
低めの山で、ペットボトル1本を手に持って登っているような、頭が小学生の遠足以下の人もいます。
体力に自信があっても、山を昇るときはそれなりの準備をしないといけませんよね。
登山に向けた日々のトレーニング、これは僕にも課題です。
Keiさん、こんにちは。
頭が小学生の遠足以下!?(^0^)確かにですねぇ。
ペットボトルさえ持って無い人を、何度も見てますよぉ。^^;
年齢が上がって来ると、登山を続けていても日々筋力が落ちて行くのを感じてしまっています。
毎日、少しずつでもトレーニングしなきゃですね。(^^)