登山を始めて4年目の、出来事をご紹介しています。
これまで1週間に1回の登山を続け、色々な山へ登って経験を経を積んできました。
大きな目標も立てて、努力を続けて来たのに、目前で体調不良や主人の捻挫。
心が折れそうになりそうだったけど、僅かな希望を持って日々過ごしました。
健康の問題に悩んだ2014年
2014年は、私自身の体調不良や主人の捻挫がありました。
だから、思うように登山が出来なくて、どうやってリハビリして復活するか悩んだ年でした。
これまでコツコツと経験を積んで来て、夢であった縦走登山に近づいた寸前。
なのに、自分の体調不良と主人の捻挫が重なり、夏休み登山を諦めるかどうか、主人と話し合いもし
ました。
夏休み登山には、なんとか間に合い復活したものの、大変な山旅のあと再び体調不良になってしま
ったのです。
登山計画と体力づくり
年に1度のイベントが、8月の夏休み登山でした。
その為に、1年を通して計画的に8月の登山に向けて、体力づくりをするために、登る山を選んで登
山を行いながら、筋力や体力を養って行きました。
体調不良
頑張っていたのに、夏休み前になって私の体調不良と、主人の捻挫というアクシデントがありました
何を置いても、回復に全力を注ぎ、食事や睡眠なども見直してどうにか、夏休み登山に間に合わせる
ことが出来ました。
でも、楽しく夏休み登山を行った後に、今度は主人が過労で体調を崩し倒れたのです。
救急病院へ行きましたが、過労は体を休める事しか治療法は無いと言われてしまいました。
それでも、私達は登山をすることでストレス発散をしているので、登山をしながら復活しました。
2014年の登山記録
1月=4座
12日 埼玉県 大霧山 766m
13日 埼玉県 城峯山 1027m
19日 東京都 日の出山 902m(五日市駅~日向和田駅)18km完歩!
26日 奥秩父 四阿屋山(あずまや)771.6m
2月=4座
9日 東京都青梅市 長渕ハイキングコース 大雪!!
この時はJR青梅線青梅駅前の道路が完全に通行止めになりました。
奥多摩では家屋倒壊などの大きな被害が出た、何十年ぶりかの大雪でした
16日 東京都青梅市 青梅丘陵ハイキングコース 大雪!!
2週続けての大雪と言うのは、東京では珍しいことでした。
23日 埼玉県 日和田山 305m ~ 物見山 375m ~ 北向地蔵まで
3月=3座
2日 埼玉県 長瀞アルプスハイキングコース宝登山(497m)
16日 埼玉県横瀬町 二子山 883m
23日 埼玉県皆野町 破風山 626.5m
4月=7座
6日 東京都八王子市 今熊山 505m ~ 刈寄山 687m ~ 夕焼け小焼けの里まで
13日 埼玉県横瀬町 小持山 1273m ~ 大持山1294.1m
20日 山梨県 鹿倉山 1288m
29日 東京都桧原村 高明山 1993.5m ~ 馬頭刈山 884m
5月=5座 テント泊1
4日~5日 山梨県 将鑑小屋にテント泊。飛龍山を目指すも、雪に阻まれ敗退
11日 東京都奥多摩町 奥多摩駅~鋸山 1109m ~ 大岳山 1267m ~ 御岳駅
25日 山梨県 大菩薩 小金沢山 2014m ~ 熊沢山 ~ 大菩薩峠 1897m
6月=7座
14日 長野県八ヶ岳 茶臼山 2384m ~ 縞枯れ山 2403m
主人が捻挫した後でした。
テント泊装備を担げなかったから、麦草峠2127mで車中泊をしました。
15日 長野県八ヶ岳 丸山 2329m
29日 山梨県 九鬼山 970m ~ 馬立山 797m ~ 沢井沢の頭 ~ 菊花山 643m
7月=6座 避難小屋泊1
6日 山梨県 鶏冠山 1716m
13日 埼玉県 蕨山 1033m ~ 有間山 1163m ~ 鳥首峠
20日~21日 新潟県 巻機山1967m ~ 牛ケ岳 1961.6m 避難小屋泊
巻き磯山へ泊りで行くのは、避難小屋泊だけです。
テント場は有りません。
8月=4座 テント泊3
8月は毎年、『夏休み登山』と言うイベントの月です。(笑)
素晴らしかった常念山脈の縦走を、細かくお伝えします。
常念山脈縦走
8月1日から3泊4日で常念山脈の縦走登山を行いました。
下の写真は、左の奥が長野県の燕岳で標高は2762.9m。
これは、燕山荘のテント場で撮った写真です。
右の写真は、燕岳から見た景色で、これから歩く表銀座の登山道です。


変わりゆくテント場
私が初めて燕岳へ来た時に、テントを張った場所は、奥に見える雪がある場所でした。
でもこの年には、崩落のため今のテント場より奥へは、進入禁止になっていたのです。
その後、ネットに上がっている写真を見ると、今のテント場も少しずつ形を変えているようですね。
縦走2日目
2日目の8月2日は、長野県の大天井岳まで歩きました。
燕山荘から大天井までの登山道は、下の写真のように常に槍ヶ岳を見ながら歩けます。
素晴らしい稜線歩きでした!

そして大天井ヒュッテから少し登れば、もう山頂です。(笑)
左下の写真は、翌日にヒュッテから歩き出して直ぐの辺りで、振り返って撮りました。
あっと言う間に登れちゃう大天井岳ですが、眺めは最高で後方には槍ヶ岳もクッキリ見えました。


常念小屋のテント場まで
次は、常念小屋のテント場まで歩きました。
大天井から先も、素晴らしい眺めの稜線歩きで、とても気分良く歩けましたよ。
さらに、高山植物の花々が咲き乱れる中を歩けることは、まるで夢の中にいるような気分で↑↑↑。
登山道は、岩々が多かったけど、道が分からない所は無かったと記憶しています。



テント場に着いたのは13:30でしたが、既に多くのテントが張られていて焦りました。
でも、少しだけ空いていた所に、テントを張ることが出来て良かったです。
3日目常念岳を超えて蝶ケ岳まで
3日めは、蝶ケ岳まで歩きました。
朝目覚めると、何やら外がとても賑やかだったんですよね。
何だろう?と思ってテントから出て見たら、素晴らしい朝焼けになっていたんです。
それが、左下の写真。
私は、多くの縦走テント泊をして来ましたが、こんな風に雲が真っ赤に染まるのを見たのは、後にも
先にもこの時だけでしたね。
まずは常念岳を超える
次の蝶ケ岳へ向かうのには、まず常念岳を超えなければなりません。
キツイ登りを頑張ったあとには、素晴らしい眺めのご褒美が待っていました。
常念岳の山頂から眺める、この先の登山道はワクワクが止まらなくなるほど素晴らしかったです(写
真中央)
でも下り始めると、そこは大きな岩が有る道で、どこからどう降りたら良いのか迷う所もあり、かな
り慎重になる必要がありました。(右下)



次は蝶が岳ヒュッテへ
いよいよ蝶ケ岳ヒュッテへ向かいます。
常念岳から見た登山道は、ずっと稜線歩きのように見えたのですが・・・
しかし歩いて行った先には、急降下して樹林帯に入り、急でキツイ登り返しが待っていました。
疲れた体に樹林帯で、しかも急な登りは辛かったですね。
雨が降り出しガスに包まれる
樹林帯では、強く雨が降って来ました。
でも木の下なので大きな影響は無く、急な登りを頑張って歩くと森林限界に達しました。
周りは、背の高い木々から這松(はいまつ)に代わったので、視界が広く気持ちよい雰囲気でした。
でも、木々が無い森林限界の地域は、風が強く吹いて体が振られるようになったのです。
おまけにガスに覆われて、遠くは何も見えない状態でした。
そして、やっと蝶ケ岳ヒュッテが見えて来ました。
樹林帯で降り出した雨も、ヒュッテに着いたころは小雨に代わっていました。
しかし、相変わらずガスに包まれたままで、周りの景色は何も見えなかったのが、残念でしたね。
蝶ケ岳ヒュッテのテント場
テント場は、学校の校庭くらいあるような広さでした。
そして、テント場の目の前は素晴らしい展望だと言う話を聞いていたのですが、真っ白なガスで何も
見えなかったのが残念でした。
素晴らしい展望だと言うことは、風が強く吹き付けるという事。
なので、テントを張る時も夜中も、強い風にテントが煽られっぱなしでした。
バサバサ大きく音を立てて、すごく揺れていたので、グッスリ眠ることが出来ませんでした。
蝶ケ岳山頂
山頂は、テント場の後ろ側を登った所なので、サンダルでも行かれちゃいますよ。
中央の写真で、テントの後ろ側が山頂なんです。(笑)



4日目三股に下山
最終日4日目は、下山するだけです。
初めの予定では、上高地へ下山すると考えていました。
でも、2人共ここまでの登山で酷く疲れていたので、三股へ降りる最短コースに変更したのです。
そのやり取りを聞いていた小屋番さんから、声を掛けられました。
「三股はバスが通って無いから、タクシーを予約しておくと良いですよ」と。
「そのために小屋には公衆電話があるので使ってください」とも教えてくれました。
電話代は2014年時点で、45秒が¥300でしたよ。
雨と風が強くなった
ずっとバサバサ激しく揺れていたテントですが、夜中2時頃に強い雨の音で目が覚めました。
主人も目が覚めてしまったので、この風雨の事を話し合った結果、テント撤収は雨が小降りになった
時を見計って行うことに決めました。
その時がいつ来ても良いように、3時には朝食を済ませ準備して待っていたんですけどね。
それでも強風が弱まることは無く時間切れで、テント撤収は強風と雨の中で行いました。
なので、撤収にはかなり手間と時間が掛かったんですよね。
寂しい気持ちで下山開始
下山は、いつも後ろ髪を引かれるような、寂しさがあります。
だって、素敵な稜線歩きの旅は、もう終わりだから。
三股へのコースは、ずっと樹林帯の中なんですよ。
登山道は、傾斜が急だし根っこや岩で、段差が大きな所もあったし、道は細いし。雨は止まないし。
丸太の橋を渡る場所もあり、雨の中で歩くのにはかなり危険を感じましたね。
なので、ゆっくり慎重に歩きました。

有名な『ゴジラみたいな木』
テレビの登山番組でも放映された『ゴジラみたいな木』があるのは、蝶ケ岳テント場から5.4km
で、三股まで1.0kmという地点。
ここを通った多くの人が、ネット上に写真をあげているので、名物となっていてご存じかもですね。
しかし、この写真と最近撮られた写真を見比べると、その違いは明らかです。
かなり風化(?)が進んでいて、口の大きさがだいぶ変わってしまっているんです。
いつまでも『ゴジラみたいな木』でここに居て欲しいんですけどね。

三股に到着
ゴジラみたいな木を過ぎて、長いつり橋を渡ったら、この山旅は終わりで三股に到着です。
常念岳を後にしてから、良く出会っていた大学のワンゲル部の子たちも下山してきました。
そして、何度も顔を合わせていたので「お疲れ様でした!!」と労う言葉が自然に出たのです。
もう会う事は無いけれど、どこかで「あっ!」って会いたい気もしますね。
三股に着くと、既にタクシーが待っていてくれました。
終わってみると、あっと言う間だったようにも感じますが、良く長い距離を歩けたと、自分でも感心
しちゃいました。
そして、直前まで不調だったのに、内容が濃くて素晴らしい山旅を、経験出来たことに感動しました
登山記録に戻ります
9月=4座 テント泊2
7日 長野県群馬県境 鼻曲り山 1654m
14日~15日 新潟県 火打山 2462m 高谷池ヒュッテでテント泊
21日~23日 長野県 布引山 2683m 鹿島槍ヶ岳 2889m 種池山荘でテント泊
種池山荘や爺ケ岳の近くでは、素晴らしい雲海が見れました。
トップの画像はこの時に撮ったもので、私のお気に入りです。
10月=5座
12日 神奈川県 塔ノ岳1491m 丹沢デビュー
19日 東京都奥多摩町 七つ石山 1757.3m
26日 埼玉県 顔振峠 500m ~ 越上山567m ~ ユガテ 290m
山の中で迷い犬に出会い、放って置けないのでロープを繋いで連れて下山。
飼い主の元へ送り届けました。
11月=9座 テント泊1
2日~3日 雁峠 1780m 古礼山 2112m 水晶山 2158m 雁坂峠 2082m
歩行距離20.54㎞
9日 埼玉県 大高取山 376.4m
16日 埼玉県 秩父御岳山 1080.5m
23日 神奈川県~静岡県 金時山1212m 長尾山1119m 乙女峠1005m
丸岳 1155m
12月=0座
居酒屋で働いていた私は、12月はとてもハードでした。
なので、疲れ過ぎて休みの日に山歩きをすることが、出来ませんでした。
まとめ
登山4年目の2014年は、様々な体調の問題や予期しない出来事がありました。
それでも、常念山脈を歩き、テント泊3泊4日という山旅は、本当に素晴らしい経験でした。
登山の計画と体力作りをしっかり行い、行く山の情報を集める事。
そして、自分にとって最適なタイミングを見極めて、行動することが大事だと思います。
私の登山経験が、皆さんの登山計画に役立つと嬉しいです。(^^)
この他の登山記録については、『登山記録』の所をご覧ください。

コメント
テント泊3泊4日はなかなか体力使う事でしょう。
雨ならなおさらです。
でも素晴らしい景色が見られたし頑張ったかいがありますね。
私も稜線歩きが大好きです(笑)
はい、3泊4日は荷物が多く(主に食料)なるから
ザックの重さが、飲み物も含めて14㎏位になりました。
その重さが、素晴らしい景色を眺めてアルプスマジックに掛かっていると
感じないんですよねぇ。
疲れることは確かなんだけど、下界とは違う疲れ方で
これもアルプスマジックで、感じにくくなてしまいます。
だから、家に帰ってからドッ!!!と疲れや、足腰への負担が出て来て
翌月は、動く事が出来なくなりますね。(^0^)
それでも、行きたいんですよねぇ。