アイテム別に、初心者さんでも忘れ物をしないように解説するので、最後まで読んでくださいね
登山前の準備は、ドキドキとワクワクが入り混じっていることでしょう。
楽しむためには「あれ、持ってくればよかった…」なんて後悔はしたくないもの。
そこで今回は、日帰り登山を安心して楽しむための必須アイテムを、しっかりチェックしてください
初心者さんでも迷わない、アイテム別のガイドで、忘れ物ゼロの快適登山を実現しましょう
水分と行動食
飲み物と食べ物を忘れてしまったら、登山は出来ませんよね ^^;
でもコレ、意外と忘れてしまって、登山口に着いてからコンビニを探して戻るって人も多いようです
水分
普段はあまり飲まない人も、最低1ℓの飲み物は持っていきましょう。
夏場は、飲まなくて持ち帰ったとしても1.5ℓの水分を持って行った方が良いです。
水分不足は、熱中症のリスクが高くなるばかりか、疲労感も強くなってしまうから。
飲む以外に
またザックの重さに余裕がある場合は、水道水か天然水のペットボトルを持って行くと良いですね。
怪我をした時に傷口を洗ったり、熱中症になりそうな時に顔や頭を冷やすのにも使えるからです。
食料
お昼ご飯を持って行くのは当然ですが、それとは別に行動食も持って行ってください。
行動食については『登山はエネルギーチャージ』という記事に詳しく書いているので、参考にして
ください。
お昼ご飯
山頂で料理して食べると言う方も、それとは別にパンやおにぎりを持って行くこと
をおすすめします。
なぜなら、ご飯を作ろうと思ったら雨が降って来ちゃって作ることが出来なかった、という経験が私
にはあるからです。^^;
レインウェアとザックカバー
山の天気は変わり易いので、たとえ晴れていたとしてもレインウェアは必ず持って行ってください。
また、ザックには撥水機能が備わっていますが防水では無いので、カバーも必要です。
万能アイテムであるレインウェア
『登山に欠かせないレインウェアの選び方・・・』で詳しく解説しているので参考にしてください。
登山用アイテムの中で、1番優れているのがレインウェアなんです。
それは命を守るためのウェア、として作られているから。
そのことについては、低体温症とはの記事と登山の服装はレイヤリングの記事でも触れているので
一読して頂きたいです。
モバイルバッテリー
電池は気温が低いと消耗が激しくなるので、スマホの電池も早く減ってしまいます。
また写真や動画を撮ることも、電池の消耗は激しいですね。
写真が撮れ無くなるばかりでは無く、使ってる地図も見れなくなるし緊急の時にも使えません。
必ずバッテリーを持って行ってください。
電池は低温に弱い
バッテリーの容量に関しては、気温が低いと減り易いということを考慮して、10000mAh以
上のものが良いでしょう。
また持って行く時に、保温性のあるポーチ(フリースやボア)に入れることもおすすめですよ。
私は、充電しようと思い繋いだのに、全然充電されなくて??
と思ったら、バッテリーの電池も消耗していたということがありました。
スマホもバッテリーも体の近くに
保温性があるスマホケースか、ポケットなど体に近い所にスマホを入れて歩くのが安心です。
またバッテリーも、保温できる袋に入れたから安心でも無いんです。
出来るだけ体に近い所へ、収納する事をおすすめします。
ザックに入れる場合は、天蓋や外ポケットでは無くて、背中側へ入れるといいですね
地図
地図には、紙の地図とスマホにダウンロードする地図があります。
スマホの地図を使っていたとしても、紙の地図も持って行ってください。
紙地図は下のようなものですが、行きたい山の名前や山域ごとに購入する必要があります。
地図が必要な理由
山によっては、ほとんど道標が無い所もあります。
また道標は在ったとしても、文字が薄れて見えなかったり、朽ちて下に落ちていたりで、役に立たな
いものもあるからです。
そして紙地図が必要な最大の理由は、スマホの地図が使えなくなった場合に備える、といこと。
地図について『山歩きの安心パートナー』 『地図は登山の必需品』 『地図記号をマスター』の記
事で解説しているので、合わせて読んで頂きたいです。
登山計画書
登山計画書は、登山口やその近くに置いてありますが、里山などは無い所の方が多いです。
また個人情報を保護するために、電子申請を推奨している県もあります。
下から電子申請を行うことができるので、利用してください。
予め用意しておこう
ポストに入れる時は、その場で書くと混みあって居たりして時間が掛かる事もあります。
予定時間が狂ってしまうので、自宅で記入して持って行く、というのがオススメです。
『登山計画書(届)』⇦こちらを印刷して記入できます。
登山届は複数必要
行政に登山届を出すだけでは無く、家族や友人にも同じように登山届を出してください。
「◌◌県の◌◌山へ行ってきます。登山口(駐車場や駅名でも)は◌◌という所で、○○時に◌◌
へ下山する予定です。もし◌◌時になっても下山したと言う報告が無かったら、捜索願いを出して
ください」 このように伝えておきます。
ヘッドライト
日帰りで明るい内に下山する計画だったとしても、ヘッドライトは必ず持って行ってください。
日が暮れたら、山の中は漆黒の闇となり、1歩も動けなくなってしまうからです。
おすすめ
マイルストーンは、全体の重量が48gという、超軽量タイプです。
照射距離は120m! これだけ遠くまで照らせたら、早朝の行動や夜間の行動も安心ですね
ロゴスは、おでこ部分全体に薄いライトと右横にスポットライトが付いている、独特なタイプです。
おでこ全体に広くライトが点いているので、広範囲を照射することが出来ます。
また、ライトはモーションセンサー搭載で、手を触れる事無くON/OFFが出来るのも独特ですね。
ペルツは、単4電池を3本使う一般的なタイプなので、重量は92gになっています。
ライトの向きを自由に替えられるので、足元を照らしたり遠くを照らす事も、頭を動かさずに出来
るのが便利です。
また電池は充電式より長持ちするので、遭難した場合なども1晩を明るく照らす事が出来ます。
電池は液漏れに注意
気をつけて頂きたいのは、電池の劣化による液漏れです。
ヘッドライトを頻繁に使う人は良いのですが、1年に数回しか使わないという人は、家に居る時は
電池を外して置くのが良いですよ。
また出発する前に、液漏れが無いか電池は残っているか、点灯してチェックしてくださいね。
ゴミ袋
山の中へ持ち込んだものは、全て自分で持ち帰ってください。
お昼ご飯に食べたカップラーメンの汁やコーヒーを作って残ったお湯さえもです。
山に捨ててはダメな理由
そこに生きている土中の微生物や動物に影響が出て、生態系までも狂ってしまうからです。
また食べ物の味を覚えた動物は、里へ降りて来て畑を荒らしたり人家へ侵入して来るという事も起
きてしまいます。
ちなみに、ラーメンの汁や飲みきれ無かった飲み物などは、キッチンペーパに吸わせて持ち帰れば
ザックの中を汚さないので、ティッシュよりキッチンペーパーがおすすめです。
ファーストエイドキット
山の中で使う救急箱のことです。
転んだ・木に掴まったら手を切った・捻挫した など怪我した時や、腹痛・頭痛・発熱などの時に
備えたものを持って行きます。
詳しいことはファーストエイドキットの記事があるので、参考にしてください。
また市販のものを購入した場合は、自分に必要な物を追加して持って行くことも忘れずに。
飲み薬は絶対に忘れないで
特に忘れたら困るのは、飲み薬です。
疲れると頭痛や腹痛・発熱を起こすことがあるので、対応できる薬を持って行きましょう。
また他人に医薬品の飲み薬を渡す事は、薬事法で禁止されています。
自分で飲む薬は、自分で持って行かなければなりません。
さらに処方薬に関しては、ドラックストアーでも買えないし、山の診療所にもありませんから。
携帯トイレ
山の中には、トイレが無いことの方が圧倒的に多いです。
環境保護の為にも、山に捨てるのでは無く簡易トイレを使って持ち帰りましょう。
どうしても持ち帰りに抵抗がある人は、シャベルを持って行ってください。
深めに穴を掘り、排泄物を埋めてしまいます。
その場合も、使ったペーパーは必ず持ち帰ってください。
お金
特に100円玉を用意しておくと良いです。
山の中にあるトイレは、有料なことがほとんどだからです。
し尿の処理には、設備やヘリで運んだりと費用がとてもかかります。
そのために、100円~200円の料金が設定されているので、必ず支払ってください。
また山小屋があった場合は、買い物をするのに現金しか使えない事が多いからです。
タオルや手ぬぐい
汗を拭く為だけでなく、沢を渡った時に濡れてしまった時などにも必要です。
暑い日には、首へ引っ掛けて日差しを避けるだけで、だいぶ暑さが凌げます。
ゴツゴツした所へ座る時も、レジャーシートの上に敷くだけで大分座り心地が変わりますよ。
何かと便利に使えるので、小さなハンカチでは無くてタオルや手ぬぐいがおすすめです。
夏は持って行きたいもの
夏の暑さは、近年だんだんと酷くなっていますよね。
それだけ熱中症のリスクも高くなるのですが、だからと言って夏は山に行かないと言うのは勿体な
いので、『瞬間冷却剤』がおすすめです。
暑くて気分が悪くなってしまった時や、捻挫・膝の痛みなどにも使えます。
叩くと3秒ほどで氷点下まで下がるので、直接肌に付かないようタオルや手ぬぐいで巻いてから使
ってください。
緊急時の為に
エマージェンシーシート
怪我や道迷いで遭難した場合に、1番大切なことは身体を冷やさないことです。
また低体温症になった場合も、体を温めなければ命の危険があります。
そのためにエマージェンシーシートを持っていると安心という訳なのです。
下のようなもので、寝袋タイプとシートタイプがあります。
エマージェンシーシート寝袋タイプ カサカサ音がしないある三ブランケット厚地
ライター
火を起こして暖をとったり、救助隊に煙で居場所を知らせることが出来ます。
ただし!山火事にならないように細心の注意が必要です。
防寒着
夏でも、暗くなった山の中は寒くなります。
ライトダウンやフリースを1枚、ザックに入れておきましょう。
エマージェンシーシェルター
エマージェンシーシートの大きい物です。
ロープを使って木に縛り付けたら、簡易テントになるので足を伸ばして横になる事もできます。
アイテム別チェックまとめ
個別には書きませんでしたが、他にも帽子やトレッキングポールやゲイター・などなど、必要に応じ
て持って行くものは色々あります。
個人の好みや、登山スタイルに合わせて用意してください。
考える事は、ただ1つ。安全で快適な登山を楽しむため、ということです。
たとえ、日帰りの低山で短時間だとしても、計画から持ち物までしっかり準備をして、安全に登山
を楽しみましょう。(^^)