登山を楽しむ際に、ゲイター(スパッツ)は非常に便利なアイテムです。
ゲイターは、雨や雪・泥などから足を守ってくれる、と言うイメージが大きいと思います。
でも晴れている日にも、小石や小枝や葉っぱなどが靴の中に入るのを防いでくれます。
だからゲイターは、快適な登山をサポートしてくれると言う訳なんです。
しかし、ゲイターの選び方や使い方をしっかり理解していないと、その効果を最大限に発揮
することが出来ません。
この記事では、ゲイターの種類や選び方、使用方法について詳しく解説します。
ゲイターの役割とメリット
ゲイターは、靴とパンツの間を覆うことで、雨・雪・泥・砂利などの侵入を防ぎます。
それにより、足元が濡れたり汚れたりするのを防ぎ、快適な登山になります。
またゲイターは、靴の中に小石や小枝や葉っぱなどが入るのを防ぐので、足の擦れや傷を防止
する効果もあります。
特に、悪天候の時や雪山では、無いと困るくらいの効果を実感できますよ。
ゲイターの種類
ゲイターは主に、ロングタイプとショートタイプ、更にハーフタイプの3種類があります。
ロングタイプは、ひざ下までを覆うので雪山や泥が深い所での使用に適しています。
その為、手袋をしたままでも着脱しやすいように、また寒さでファスナーが凍り付くのを防ぐ
目的で、面ファスナーを使って留めるタイプが多いです。
また気温が低くて寒い日は、足元を温かく保つことも出来ます。
ショートタイプは、足首周りのみをカバーするタイプなので、靴の中に異物が入ることを防ぐ
目的で使われます。
またショートタイプは、小さいので軽量かつコンパクトに収納でき、持ち運びが便利です。
さらに、素材によっても防水性や通気性が異なっているので、用途に合わせて選ぶことが重要
になります。
ゲイターの選び方
ゲイターを選ぶ際には、いくつかのポイントを考慮する必要があります。
まず、防水性と通気性のバランスです。
完全防水の物は、雨や雪を完全にシャットアウトしますが、通気性が低いと蒸れやすくなります
またフィット感も重要です。
サイズが合わないとズレやすく、異物も入りやすくなってしまいます。
最後に、重量や収納性も考慮しましょう。
長時間の登山で足に着けるものなので、軽量の方が疲れにくくなります。
また持ち運びには、コンパクトに収納できる方が便利です。
トップ画像は私のゲイターで、ひざ下まであるロングタイプです。
雪山へ行く時に使う目的で購入しているので、面ファスナータイプです。
面ファスナーは、折り曲げてしまうと張り付く部分が傷んでしまうので、長いまま持ち歩きます
だから持ち運びや自宅での収納は、少しだけ不便です。
ゲイターの装着方法
左右の確認
ゲイターには、左右があります。
これを正しく装着することで、その効果を最大限に引き出すことが出来ます。
まず、左右を確認します。
このような表示が付いていないものは、靴の下を通すストラップを確認してください。
このベルトが、足の内側から外側へ向かうように装着します。
なので、上の画像は正面が見えているから、左足用ということです。
ゲイターで足を巻き靴底のベルトを通す
次に、ゲイターで足を巻くように装着し、ファスナーは半分くらいまで止めておきます。
そしたら、靴底に回すベルトを土踏まずの位置に合わせて踏みます。
ベルトはまだしっかり締めないで、緩く引っかけておきましょう。
上の物と違って、ゴムが付いていて引っ張りながら引っかけるタイプもあります。
その場合は、靴底を通したら引っかけて留めてしまいましょう。
ゲイターを伸ばす
次はゲイターの上部を持って、中央がずれていないか確認しながら膝方向へ引き上げます。
横に付いているファスナーの場合は、足の横で真っ直ぐになっていること。
正面で留める面ファスナーの場合は、脛の中央で真っ直ぐになっていること。
ひざ下でサイズ調節
位置が決まったら、ファスナーを上までしっかり留めて、上にある紐や面ファスナーでひざ下側
のサイズ調節をします。
この時にズレると困るからと、あまりきつく締めすぎないように注意してくださいね。
血流が悪くなると、不快だし疲労にも繋がるからです。
そこまで出来たら、靴底を通るものがベルトタイプの物の場合は、しっかり締めてしまいます。
これでゲイターの装着はほぼ終わりですが、最後に1つ留めるものを忘れないでくださいね。
前のフックを留める
それは、正面に付いている爪状のフックです。
このフックを、靴紐の甲で交差している部分に引っかけます。
留める位置は、中央辺りが良いと思います。
つま先に近くし過ぎると、靴とゲイターの隙間が空いてしまいます。
また、無理に引っ張る事になって靴紐にもゲイターにも、負荷がかかってしまうからです。
そして履き口に近すぎると、足首の動きで外れやすくなってしまうから、中央辺りが良いのです
ゲイターの装着位置
晴れている日は、パンツやタイツの上に装着すれば、何も問題はありません。
多くに人が間違って装着しているのが、悪天候でレインパンツを履いている時の装着位置です
レインパンツを履いたら①
雨の日にレインパンツを履く場合、ゲイターはレインパンツの中に装着します。
理由から言うと、パンツを伝った水滴が中へ入って来ないようにするためです。
レインパンツの上にゲイターを装着した場合は、サイズ調節のためにひざ下で締めた時、レイン
パンツにシワがよりますね。
そのシワを伝って、ゲイターの中へ水滴が入ってしまい、靴の中へも入り込む原因になります。
なので、雨天でレインパンツを履く時は、先にゲイターを装着してから履きましょう。
レインパンツを履いたら②
同じくレインパンツを履くけど、ゲイターは外側に着ける状況の時があります。
それは、積雪の中を歩く時です。
雪の中を歩く時は、雪に足が埋まりますよね。
ズボッズボッて感じで歩きますが、その時にパンツの裾が雪と擦れて持ち上がってしまいます。
パンツが持ち上がってしまったら、靴の中に雪が入ってしまいますよね。
それを防ぐために、積雪の中を歩く時はパンツの上からゲイターを装着します。
ゲイターのメンテナンス
ゲイターも登山装備の1つです。
他のものと同じように、適切なメンテナンスを行うことで、長く機能を保ちながら使うことが
出来るという訳です。
私のゲイターは、どちらも約10年間使っています。。
って言っても、使う回数は他の装備と比べると少ないですけどね。
ゲイターの洗い方
レインウェアと全く同じに考えて良いと思います。
洗濯方法は『レインウェアは使ったら洗おう!』の記事で詳しく解説しているので、参考にして
頂くと良いと思います。
ゲイターも防水性能・透湿性能を持っているので、専用洗剤を使って洗いましょう。
泥などがこびりついている場合は、先に歯ブラシなどの柔らかいブラシで落としておきます。
大きな物では無いので、洗面器やバケツを使って手洗いしましょう。
金具や広い面ファスナーなど、部品が多く付いているので、洗濯機に入れるのは止めた方が良い
と思います。
絞り方や干し方は、洗濯表示にしたがって行ってください。
でもレインウェアと同じに考えれば、強く絞らない・日陰干し、という事は同じだと思います。
洗ったあとは
毎回では無くても大丈夫ですが、撥水スプレーをかけておくと良いですね。
また、これもレインウェアと同じで、収納袋に詰め込んだままにしないでください。
ゲイターの収納袋は小さくて、かなりギューギューに詰め込みます。
そんな圧迫された状態で、長期保存をしていると、生地表面に加工されている機能が傷んでしまう
からです。
また、撥水効果が落ちて来たと感じたら、復活させる洗剤を使いましょう。
まとめ
このように、ゲイターは登山において重要なアイテムです。
正しい選び方や使い方、メンテナンスを行うことで、より快適な登山を楽しむことが出来ます。
そんなゲイターですが、ブログ記事の右側にある、カテゴリーの中から『おすすめアイテム』を
開いて頂くと、ゲイターのおすすめが入っています。
色々見比べて、自分に合ったものを選んで頂きたいです。