登山用ヘルメットの寿命って、考えたことがありますか?
登山用ヘルメットには寿命があり、3年以内の買い替えが推奨されているのです。
でも、事故や落下が無ければ、見た目は購入した時のままで、安全に使えるって誰でも考えますよね
たとえ頑丈なヘルメットであっても、素材から作られている以上、劣化は免れません。
この記事では、寿命がある理由から見分けるサインを解説します。
また、おすすめのヘルメットもご紹介するので、最後まで読んで頂きたいです。
登山用ヘルメットの寿命
その『寿命』とは、製品安全協会と日本ヘルメット工業会が定めた『有効期限』のことです。
高温多湿な日本で、素材が性能を維持できる期間として、定められています。
登山用においては、各メーカーが試験を繰り返し行って、算出しているんですよ。
それは、色々な使用年数のものを大量に集め、繰り返し衝撃を加えて耐久性能を調べる試験です。
そこから、3年という年数が出て来たという訳なんですね。
登山用ヘルメットの寿命サイン
1,発泡スチロールがカサカサして、見た目の通夜感が無くなっている。
2,外側の造りと発砲スチロールに隙間ができる。
3,内側にあるウレタンがヘタって、被った時に前より緩く感じる。
などがあります。
また、1度でも大きな衝撃(岩場で落とすなど)があった場合は、年数に関係なく買い替えることを
おすすめします。。
安全のために買い替える
登山を安全に行うために、被るヘルメットです
アクシデントが合った時、簡単に壊れてしまい頭部を守れなかったら、被ってる意味が無いですよね
だから、勿体ないと思うでしょうが、安全を考えて3年が過ぎたものは、買い替えましょう。
登山用ヘルメットが必要な理由
これについては、私の別記事『登山用ヘルメットを解説!』を読んでください。
命を守るための、重要な装備だということを、解説しています。
製品ご紹介
ここでは色々ご紹介するので、初めての人から買い替えの人までの参考にしてください。
エーデルリッド ゾーディアク2 ER72058
150年以上歴史がある、ドイツの登山や高所作業用品を扱うメーカーです。
衝撃に強いアウターシェルと衝撃吸収に優れたインナーシェルを採用。
クライミングも登山でも使える、オールラウンドハイブリットヘルメットです。
素材・重量・サイズ
素材は、シェル=ABS樹脂 インナー=発砲ポリスチレン、重量は、356g
少し重いと感じるかも知れませんが、これは頑丈に作られていると理解して良いでしょう。
サイズは、55cm~61cm のワンサイズです。
調節は後頭部にあるダイヤルで行うので、微妙な調節も出来てフィット性が良くなります。
特徴
1番は、前方横に付いている切り込みです。
これは、ヘッドライトのベルトが挟めるようになっているものです。
ほとんどのヘルメットにもある仕様ですが、他の物より簡単に取り付けられる良さがあります。
後頭部側には、ずり上がらないように引っかける部品も付いていますよ。
グリベル ステレスGV-HESTE
200年以上の歴史を持つ、イタリアのアウトドアブランドです。
『現存する最古のアウトドアメーカー』とも言われているそうですよ。^^
日本人に合わせてある
グリベルでは『JAPAN FIT』と言うブランドがあります。
これは、日本人の頭の形に合わせた規格で製造された物を、日本で販売しているというものです。
素材・重量・サイズ
外側はシェル=ポリカーボネートで、内側ライナーは20mm厚のポリスチレンです。
なので、軽さと頑丈さを合わせ持っています。
重量は、215gなので、だいぶ軽いと感じるのではないでしょうか?
サイズは、53cm~61cmで、調節は後頭部についている黄色いベルトで行います
グリベル ミュータントGV-HEMUT S
全体に大きなベンチレーションがあって、とても通気性が良いタイプです。
サイズ・重量
S~MとL~LLの2サイズがあり、上の画像の左はS~Mサイズで右がL~LLサイズです
そして、重量はなんと!S~Mサイズが160gで L~LLサイズが185gという軽さです!
なので、特に首の細い女性におすすめです。
素材
全体を発砲ポリプロピレンで造り、上部は堅牢なABS樹脂で覆われています。
しかし、軽さを追求したがゆえに、堅牢なABS樹脂は上部だけです。
なので、クライミングや危険な場所での使用には、向いて無いと私は考えます。
ブラックダイヤモンド キャピタン
側面と後頭部の保護を高めた堅牢性が重視されているヘルメットです。
でも、フィット感・通気性を確保しているので、快適な被り心地もあります。
UIAA国際山岳連盟の基準
これは、登山用品やクライミング用品など、広くカテゴリー毎に設けられた規格基準です。
ブラックダイヤモンド キャピタンは、その要件をしっかりと満たしています。
サイズ・重量
内部のパットは、取り外し可能なので衛生的に保つことが出来ます。
サイズと重量は、S/M=50=58cm 285g M/L=56~63cm 295gです
オクトス アルパインライトヘルメット OX-020
国際的な安全基準に適合し、軽量性と安全性を兼ね備えた、登山・クライミング専用ヘルメット。
専用と特記されていて、注意書きには『バイク・スキー・カヌー・自転車等には使用できません』
とハッキリ書かれています。
サイズ・重量
サイズは、54cm~64cmのワンサイズですが、後頭部のダイヤルで微調整が出来ます
そして重量は、240gという軽さです。
過酷なクライミングでも、安全性と快適さが保たれると言う訳ですね。
ペルツ ボレオ A042VA
2023年にリニューアルされたことで、より耐久性と凡用性やデザインの優れた製品になりました
特徴
ハイブリッド構造で、コンパクトさと頭部の保護性能が強化されました。
それは、前部・側部・後部という全ての方向からの衝撃から、頭部を守るということです。
また通気口が大きいことで、蒸れから頭部を開放し高い快適性が発揮されます。
さらに内側のフォームと、頭部の形状にフィットする柔軟なヘッドバンドで、装着時の高い安定性
と快適性が得られます。
素材・サイズ・重量
素材は、厚いABS樹脂製のシェルと、ライナーにはEPPフォームとEPSフォーム。
このように、ハイブリッド構造なので、高い耐久性も併せ持っています。
サイズと重量は、S/M=48=58cm 300g M/L=53~61cm 330gです
もちろん、世界の安全基準をしっかり満たしているので、安心して使用できるヘルメットです。
ヘルメットホルダー
上の『ヘルメットの寿命』の所でも書きましたが、材質は紫外線に弱いんです。
なので、持ち運ぶ時も出来る限り紫外線に当てないようにすること、が望ましいですね。
そうすることで、ヘルメットの寿命を延ばすことが出来るからです。
選び方
紫外線の事を考えると、ただ押さえて装着するだけの物よりは、袋状になっっているものがおすすめ
それは、より紫外線防ぐことが出来るからです。
ホルダーご紹介
左は、ヘルメットと同じメーカーのオクトスで、右はノースフェイス92000 です。
素材
オクトスは、ナイロンでシリコンコーティングがされています。
底部分は、メッシュになっているので、雨水が抜ける構造に。
一方ヘノースフェイスは、ナイロンストレッチメッシュという記載のみ。
なので、撥水加工はされて無いかもですね。
どちらも袋状なので、一般的な1枚もののホルダーより、ヘルメットの落下を防ぐことが出来ます
さらに、紫外線対策も出来るという訳なので、おすすめです。
ぜひ、ヘルメットと同時購入で活用して頂きたいです。
登山用ヘルメットの寿命を考え買い替える
寿命を過ぎているヘルメットを被っていても、頭部は守られません。
登山用ヘルメットの寿命サインを見て、自分のものをチェックしてみてくださいね。
そして、使っていなくても、適切な時期に買い替えましょう。

コメント
ヘルメットを必要とする登山は未経験です。でも火山の噴火で多くの方が亡くなった事例もあるし必要な装備ですね。3年という寿命も初めて知りました。
ヘルメット、御嶽山の噴火までは、クライミングする人以外で被ってる人は
ジャンダルムとか行く人だけだったみたいですよ。
西穂独標だって初めて行った時は、被ってる人を見た記憶が無いもの。
今は、滑落する人が多いらしいです。
自分の技量を知らずに、と言うか『若さ』や『過去の経験がある年配』とか
そういう人の遭難が多いそうです。
そして、ヘルメットが生死を分けているのも事実なんです。
私のヘルメット、もうとっくに寿命だから
買い換えないとダメなんですよね。^^;