黒斑山は、長野県の小諸市と群馬県の嬬恋村にまたがる、標高2404mの山です。
コースは色々ありますが、車坂峠から登る周回が1番ポピュラーでしょう。
表コースと中コースを使って周回するか、ピストンで歩きますが、コースタイムは3時間13分。
距離は5kmという短時間短距離なのに、登りが500mでコース定数は12という、決して簡単な山ではありません。
なので私のブログカテゴリー、おすすめの山には入れていません。
全くの初心者さんには危険だと考えるので、今は見るだけにして、他の山で経験と知識を積んでから挑んでくださいね。^^
黒斑山へのアクセス
色々なコースがある黒斑山ですが、今回私が歩いたのは車坂峠からなので、そのコースについて解説します。
ちなみに、東の火山館から草すべり経由のコースや、北面の第一外輪山をたどるコースなど、ロングコースもあります。
公共交通機関の場合
JR佐久平駅または小諸駅からバスで、佐久平駅・小諸駅~きのこの森~高峰高原線に乗って、高峰高原ホテル前で降ります。
佐久平駅⇒高峰高原ホテル前=¥1360で、小諸駅⇒高峰高原ホテル前=¥1050です
また、新宿駅新南口バスタ新宿からJRバスの、新宿~佐久・小諸・高峰高原線に乗ることも出来ます。
このバスで降りるのは、高峰高原ホテル前で¥3100です。
どちらも、バス代金は変更になる事もあるので、確認をお願いします。
車の場合
駐車場は、高峰マウンテンパーク・高峰高原ビジターセンター・高峰高原ホテルが無料で停められます。
ただし、ホテルは宿泊者優先になるので、停められない事もあるから他の場所も、確認してから行ってください。
今回私は、ビジターセンターに停めました。
とても広い駐車場ですが、10時前には満車になっていましたよ。

黒斑山登山で注意すべき点
浅間山は活火山で、黒斑山は浅間山の外輪山です。
私が行った時は、火口周辺警戒レベル噴火警戒レベル2で、前掛け山へは行かれませんでした。
でも車坂峠から、黒斑山~蛇骨岳~仙人岳~Jバンド~賽の河原分岐~湯の平分岐~草すべり~車坂峠という範囲は歩けました。
またレベル3になると、入山が出来なくなるので、家を出る前に噴火レベルの確認をお願いします。
小諸市の浅間山登山のご案内から見ることが出来ますよ。

黒斑山登山は全くの初心者向けでは無い
登山を始めたばかりで、まだ数山しか歩いて無い人には、危険がいっぱいの登山道です。
とても急な道で岩ばかりだったり、道標も分岐にしかありません。
岩ばかりの所は、踏み後が出来ないので足元ばかり気にしていると、ルートを外れてしまう事も良くあります。(私もあります)
また、中コースに多かったのですが、平たい石が地面の上に乗っかってるだけの、浮石も多くあります。
うっかり乗ってしまうと、石と共に足が滑って転んでしまうのです。
さらに、石がゴロゴロしている所では、丁寧な歩き方をしなければ落石を起こして、他人様に怪我をさせてしまう事もあります。
黒斑山登山コースを歩くには
大きな岩の上を歩いたり、地面に埋めり込んで無い石の所を歩いたり、なので足首がグラグラ動かされます。
そういう場所を歩く時は、ローカットの登山靴では無くて、ミドルカットか出来ればハイカットの登山靴がおすすめです。
足首のぐらつきを防いで、捻挫から守ってくれるからです。
また、距離は短くても傾斜のキツイ所が多いので、体力や筋力も必要となります。
更に、2000mを超えている山は、気象状況の変化が激しいです。


黒斑山のスマホ登山地図
これは表コースを歩いている時の地図ですが、等高線が狭いので急だと言う事が判りますね。
また『危険マーク』も付いています。
上右の写真を撮った場所で、道標もピンクリボンもついて無いのから、足元ばかりを気にしていると、道迷いを起こします。
青●でライトが点いたみたいになっているのが、自分の位置と向いている方向を示しています。

黒斑山外輪山お隣の山
上右写真の位置から後ろを振り返ると、高峰温泉から登れる水ノ塔山・東ノ塔山・西ノ塔山が、綺麗に見えました。。。。?
もしかしたら、写真の表示は間違っているような、記憶が蘇って来ました(汗)
東篭ノ塔山が西篭ノ塔山の位置で、ここからは西篭ノ塔山は見えていないかもです。
確信が持てなくなっています。><;

名前の変更?
ここで1つ疑問が。
山と渓谷社でもYAMAPでも、水ノ塔山は同じなんですけど、東と西は篭の登山と表示されているんです。
でも、私が2018年に高峰温泉から登った時の道標には⇩ 『塔』の字を使うのは、古いのでしょうか?

黒斑山表コース
道標もリボンも無い、岩の急登り奥の樹林帯へ入って進むと、段差が大きい階段があります。
ココから先は傾斜が急になって、多くの登山者から、1番キツイ場所って言われています。
左の階段は、土が流されてしまったから、段差が更に大きくなってしまったみたいです。
避難豪
頑張って、頑張って登って行くと、避難豪があります。
中は広くて、柱みたいな木が置いてあるので、座って休めますよ。
ここで休憩を取って、この先の登りに備えましょう。
疲れた足のストレッチもしておくと良いですね。^^
雪が残る季節には、ここでアイゼンを着けることもあります。


槍の鞘
避難豪から更に頑張って登ると、いきなり目の前が開けます。
この場所からグッ~と下って行っったら、写真の左側で茶色い部分と濃い緑色の境に、黑い線がみえますけど、ここを登って行き
ますよ。
この道は、半分から上が岩ゴロゴロの、すごく歩きにくい急登です。
足を踏み外したらどうなるか、一目瞭然ですよね(汗)

トーミの頭
槍の鞘から下って来て、中のコースとの分岐辺りで振り返ったのが左の写真。
これから登る所を見上げているのが、右の写真です。


眺めは良いけどキツイ
ここもキツイ登りだけど右手側の眺めが良いし、風が吹き上げて来て気持ち良いので、岩場好きには楽しく歩けました(笑)
トーミの頭へは、左に見えてる木の方から登れますが、岩好きの私達は、あえて岩岩の方から登りました。
横は絶壁なので、こちらを登る人は慎重にね。^^;

眺めが最高トーミの頭
登りきったら、この絶景が待ってます、このコースで1番の絶景ポイントです。
私は、ココへ来るのが4回目なんだけど、ココまでハッキリ綺麗に浅間山を見たのは初めてでした。
高い山は、雲の流れや湧き出て来るスピードが速いので、良く見える!と思ったら、直ぐに写真を撮っておくと良いですよ。

トーミの頭は風が強い
見て判るように、周りに木が無いから、風が強く吹きあがって来て、しかもその風はすごく冷たいんです。
暑い日は、急登を歩いて汗ビッショリになるので、その汗を冷たい風に晒したら、アッと言う間に体温を奪われます。
それを防ぐ為には、少し厚手のウインドブレーカーや、汗をかいても肌をドライに保つ、ドライ系アンダーウェアを下に着ておく
のが良いでしょう。
黒斑山山頂へ
トーミの頭まで来たら、山頂は見えるしもう直ぐですよ。

絶景の登山道は危険も
樹林帯の中を歩いて行くのだけど、途中に右へ出る場所があります。
上の写真で、山頂直下に茶色く見える場所です。
正規ルートは左側の樹林帯の中だけど、右へ出れば素晴らしい景色を見ながら歩けます。
ただし、上の写真を見て判るように、横は絶壁ですから気を付けてくださいね。(^0^)

黒斑山山頂は狭い
6年前に来た時は、後ろの木が浅間山と同じ位の高さでした。^^
そして山頂から見えるのは、私の後ろ側だけです。
この日は人が多すぎて、横向きにして撮れないほどだったんですよぉ
そのうえ写真を撮ってる間に、団体さんがゾロゾロ着たので、直ぐに退散しました。(^^;)

展望が良いのは直ぐ近く
上の地図で、山頂の手前『15』って書いてあるところに、ブルーのマークがありますよね。
そこは、火山活動を見張っている機械がある場所で展望が良いので、そこまで戻ってから休憩をしました。
YAMAPの地図で、この青いマークがあるのは、展望や景観が良い所をユーザーが、写真と共にお知らせしてくれているんですよ
地図を見ながら歩いていたら、休憩場所に選ぶと良いでしょう。
下山の準備
下山を始める前にストレッチを入念にしておくと、足が攣ったり膝が痛くなったりするのを、かなり防ぐことが出来ます。
太ももの裏側、ふくらはぎ、足の付け根、腰回りなどを、イタ気持ち良い感じに伸ばしましょう。
時間に余裕があったら、靴を脱いで足を開放してあげるのも、かなり疲れがとれますよ。
YAMAP地図で展望マークがあった場所
黒斑山山頂より、ずっと展望が良くて浅間山が綺麗に見えます
あまり広さは無いけど、空いてたらぜひ休憩して堪能してくださいな
浅間山観測機器がある場所
ストレッチしながらフッと浅間山を見たら、視力の悪い私には右向きの魚に見えました。(*^▽^*)
家で眼鏡をかけて写真を見たら、立ち上がってる犬にも見えて来ちゃった。
これは、雲の影ですよぉ。
木々が多い山では、見れない光景ですよね。

下山は中コース
トーミの頭から下った所まで戻って中コースに入りました。
厚い雲が迫って来ていたので、最後にトーミの頭で記念撮影してから下りましたよ
高い山は特に、雲の流れがとっても早いから、写真撮影は瞬間を逃さないように、小まめに撮ることをおすすめします。
ここから下り始めて直ぐに、青空は雲に包まれてしまいました。

中コース
中コースの分岐から車坂峠までは、たったの2kmです。
でも、これが長~~く感じるんですよねぇ(笑)


黒斑山中コースは樹林帯
すごく急で、木の間を縫って歩くような所があったり、平坦で広くなっている所があったり。
周りの景色は見えない樹林帯だけど、自然林だから雰囲気が良いんですよ。
そして、時々足を休められる平坦な道もあったりして。
中コースは、アスレチックみたいで楽しいコースなんだけど、すごく疲れました(笑)
休憩しよう!
針葉樹の森から飛び出たら、すごく良い眺めの場所です。
この先は、急で足元が危ない所があるので、休憩を取っておくことをおすすめします。

急坂なのに浮石多し要注意
平たい石は、置いてあるだけのような石なので、上に乗ったら石と一緒に足が滑ってしまいます。
出来る限り乗らないように歩きましょう。
また丸い石は、歩き方に気をつけなければ落石を起こします。
写真の場所より下の方でしたが、私達の後から降りて来た団体さんが、ズズズーーーッて足を滑らせて、このような大きな石を
落としてしまいました。
直ぐに「ラク==!」って叫んでくれたので、私達は身構えることが出来たし、少し上で止まってくれたから、何事も無くて良か
ったですけどね。
もし落石を起こしたら、直ぐに『ラク==!!』と大きな声で叫んでくださいね。

樹林帯から出たところ
石がゴロゴロの所を過ぎた後は、周りに笹が広がる土の道になりました。
その樹林帯も抜けると、砂礫の道です。
滑る砂礫
砂礫(されき)は、登山用語でザレと言います(ザレてる・ザレ場・ザレ地)
ザレ場は足が滑るし、小石の上に乗ると足首を痛めるので慎重に歩きましょう。
ずっと急で緊張するような道を歩いて来たから、少しホッとすると同時に、こういうザレ場の下りは太ももに負担がかかります
それは、滑るために太ももの筋肉で、ブレーキを掛けながら歩くからです。
太もも筋肉の疲れ=膝の痛みや攣り、と言っても過言では無いくらいです
そんな私を待っていたのは・・・

黒斑山登山の閉めは急で長い階段
右を向いたり左を向いたりしながら、横向きに少しずつ降りましたが
膝の痛みはMAXになり、泣きそうになりながら降りました。 >︿<;
でも、この階段を降りきったら平坦な道になり、下山はもう直ぐです。

もう直ぐ下山
あんなに痛かった膝も、平坦な道では全く傷まずに、スタスタ歩く事が出来ました。
ここまで来たら、下山はもう直ぐです!

下山は駐車場の前
表コースの登山口は、この位置から道路を左へ進んだ所ですが、中コースは駐車場の直ぐ近くに出て来ます。
来た時は、あんなにギューギューに停まっていた車ですが、見事にガラガラになっていました。

楽しかった黒斑山登山
短時間ではあったけど、久々に歩いた大きな岩の道や、ガレ場の登り下り。
キツかったり膝の痛みもあったけど、とても楽しかったです。
良く足が攣ってしまう私ですが、今回は何度もしっかりストレッチを行ったので、1度も攣りそうにもなりませんでした。
足が疲れたらストレッチ!
これで、キツイ登りも長距離も乗り切って、楽しい登山で良い経験をしましょうねぇ。(^^)/~
登山の歩き方のコツや基本をまとめてあります
快適に歩くためのコツ と 山を歩く時は・・・ です
ぜひ参考にしてくださいね
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