天気予報をチェックしよう!おすすめアプリ3選!

天気予報
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天気予報は、登山を計画している段階の数日前から、毎日チェックする必要があります。

それは週間予報では無くて、街の天気予報でもありません。

理由は『街と山では標高も自然状況も違う』から、そして『山の天気は変わり易い』からです

今回は、天気予報を確認する必要性と、スマホで山の天気予報が見れるアプリのご紹介もします

また私が経験した、爆弾低気圧についても、詳しく書き残します。

ぜひ最後まで読んで、安全に登山が行えるように準備してください。

 

天気予報は数日前からチェック!

登山は自然の中で楽しむスポーツですが、自然は時に厳しく、天候の変化は登山の安全に大きく影響

します。

そのため、登山前に天気予報をチェックする事は、とても大切なのです。

チェックするのは登る山の天気

山の天気や気温と麓の天気や気温は、全く違うというのは当たり前のことです。

登る山がある地域の予報では無く、登る山の天気予報を確認してください。

天気予報のチェック項目

当日の天気  降水確率  風速  気温  雨雲レーダーで雲の動き まで見てください

登山中に怖いのは、強風  豪雨  雷  濃霧  降雪 です。

これらは、命に関わる事故に繋がるからです。

   天気予報を確認

登山を決行するか中止するかの判断

天気予報を見た時の、具体的判断基準の指標があります。

こういう時は、登山を中止にした方が安全だという数値です。

山は逃げません、お休みの日も後日またありますからね。

具体的な指標

降水確率50%以上 風速15m/s以上   

さらに、初心者の場合は、気温が氷点下の時も中止にする方が安全です。

命の安全を優先する

せっかく友達と約束したのに・・・会社の休みを取ったんだから・・・電車予約しちゃったし・・・

などの事は考えずに、命の危険という事を考えて『止める』という判断を下してください。

また、こんな悪天候の中で登山を行っても、辛いばかりで楽しくは無いですから。

 

雨雲レーダーを見る

天気予報を見る時は、晴れか雨かだけでは無く、雨雲がどのように動いているかも見てください

それによって、より細かく気象状況を知ることが出来るからです。

雲の流れを見る

天気予報を見ると、天気のマークと共に7時~9時などと大まかに書いてありますね。

でも、登山で2時間と言ったら4kmくらいは移動できます。

だから大まかな天気予報では、どこで(何時に)雨が降って来るかが分かりません。

そこで活躍するのが、雨雲レーダーです。

細かく時間を進めながら見ていくことで、何時何分にどこで雨が降るのかを把握できるからです

雲の広がりを見る

雨雲レーダーなら、雲の動きだけでなく、雲がどこまで広がっているかも見てとれます。

また、雲が高い位置にあるのか低い位置にあるのか、厚い雲なのか、薄い雲なのかまで判りますね。

それらを見ることで、雨の強さや降っている時間の長さまで、読み取ることが出来るのです。

   雨雲レーダー(気象庁)

気温と風速について

気温は、標高が100m上がるたびに0.6℃ずつ低くなって行きます。

また風速1mで体感温度は約1℃下がります。

登る山の標高で考える

街中が25℃だったとしたら、標高3000mの山では7℃ということになります

そして、風速3mだったら体感温度は4℃、と言うことになりますね。

このように、登る山の標高で計算をして、準備を整えてください。

しかしこれは、晴れているのか、曇っているのか、雨が降っているのか。

などの気象条件が変われば、当然数値も変わってきますよ。

 

天気予報の確認と判断が重要

予報は、どこまでいっても『予報』です。

100%確実に当たるとは限らないので、レインウェア・防寒着は、着なくても持ってください。

電車や宿泊施設を予約してある場合は、どうしても止めるという判断をしにくいかも知れません。

しかし、天気が悪い時に登山をしても、歩き難かったり景色は何も見え無かったり。

良いことは無いので、別の日に変更するという決断をしてください。

 

爆弾低気圧

短時間で急速に発達する、温帯低気圧の事です。

暖気と寒気の温度差が原因でおこるので、主に春先に多く発生します。

天気予報で最大の注意を

中心気圧が24時間でおよそ24hpa以上低下する低気圧のことです。

普段の天気予報では、急速に発達する低気圧と言っているので、聞いた事が有る方も多いと思います

1年を通して発生しますが、特に4月に多く発生しているのは、寒気と暖気がぶつかる影響です。

弾低気圧が発生すると何が起こるのか?

とても大型で強い台風が来た時と同じ状況になります。

暴風が吹き荒れ、立っているのも難しくなり、横殴りの激しい雨が吹きつけるのです。

また気温が一気に下がり、半袖でいたのに手袋をしても指先が動かなくなる、というほど。

山の中で爆弾低気圧に遭遇した場合、身を隠す小屋などが無ければ、またレインウェアや防寒着を持

っていなければ、命を落とこともあります。

 

私が経験した爆弾低気圧

5月6日の暖かい日でした

登山を始めて、1年が経ったころの5月6日。

埼玉県の三峰神社から雲取山荘に1泊して、東京都の奥多摩へ降りるというコースを計画しました。

歩き始めは天気が良くて、登りで暑かったので半袖になっていたほどでした。

途中で山岳警備隊の方と出会った時、爆弾低気圧が発生したという情報が入りました。

「引き返した方が良いかも知れません」と言われ、詳しく聞くと「直撃は無いかも知れないけど、こ

ればっかりは判らないです」と言われたのです。

初めての泊り登山だった

後ろから歩いて来た男性は「テント泊だから止めます」と言って引き返しました。

私達は、まだ経験が浅く初めての泊り登山に、引き返すという選択肢が出来なかったのです。

山岳警備隊の方からも「くれぐれも気をつけて」と言われ、先へ進みました。

雷鳴が聞こえ遠ざかった

それからあまり時間が経たない内に、遠くで雷鳴が聞こえて来たのでした。

雷鳴は近づくのか?どっちの方向へ進んでいるのか、注意を払いながら歩き続けたのです。

すると、いつの間にか聞こえなくなったし、晴れ間も見えていたので、こっちへは来ないと安心して

しまったのでした。

ところが、急に風が強くなってきて、木々がバサバサと大きく揺れだしたのです。

雨が降り出した

ザックが風に煽られてフラフラしてしまい、時にはストックで体を押えて立ち止まるほどの強風にな

り、間もなく雨が降り出しました。

慌ててレインウェアを着ましたが、風に煽られ登山道から落ちそうになる事もあったし、雨はドンド

ン強くなっていったのです。

運よく非難小屋へ避難

近くに避難小屋があったので、中に入って通り過ぎるのを待つ事にしました。

小屋の中は風が遮断されてはいましたが、ドンドン寒くなっていったので、着替えに持っていた長袖

フリースを着こみましたが、それでも寒くて震えるほどになったのです。

小屋は、潰れてしまうのではないか?と思うほどに風で揺さぶられて、雨も滝のように屋根から落ち

ていました。

極寒の風雨の中へ

どれくらいの時間が経ったのか・・・・

止みそうに無いし、雲取山荘へ着く前に暗くなってしまいそうだからと、風雨の中へ歩き出しました

私達はまだ初心者で、真っ暗な山の中を歩いた経験はありません。

登山道も全く初めての所だったので、真っ暗になったら動きが取れない、という恐怖がありました。

外は真冬の寒さ

外へ出ると、厳冬期のような寒さだったんです!!

私は手袋を2枚重ねていましたが、冬用では無かったので直ぐに指が動かなくなってしまいました。

靴ひもがほどけても結ぶことが出来ず、主人に結んでもらったほどです。

ところが、いつも温かい主人の手も、上手く動かない程に冷えていました。

風雨はもの凄く強くて、ストックを持っているのに、真っ直ぐに歩くことが出来ない状況でした。

死ぬかも

私は本気で、そう考えるほどに恐怖を感じていました。

それから、どれくらいの時間が経ったのかは分かりませんが、急に風雨が収まり日が射して来た

んですよ、さっきまでの嵐が夢の中だったみたいに。 

雲取山荘には、予定時間を2時間半も過ぎた17時半に到着しました。

今思い出しても、涙が出るほどに怖かった、思い出となっています。

 

もし爆弾低気圧に遭遇したら

とにかく直ぐに、雨具を着て身を隠せる場所を探してください。

大きな岩陰・避難小屋・風が吹いて来るのと反対側の斜面へ降りる・・・などです。

太い木も倒れて来たり、枝が折れて落ちて来たりもします。

周囲に目をやり十分に注意しながら、持っている衣服を全て着こんでください。

落ち着いて過ぎるのを待つ

もの凄い恐怖で、正確な時間はわかりませんが、到着時間から予想して2時間位だったのでしょう。

安全な場所に身を寄せる事が出来たのなら、その場から動かない方が良いと感じました。

無理に動いても、危険に晒されるだけなので、通り過ぎるのを待った方が賢明です。

 

天気予報のチェックをしっかりと

天気予報は、晴れか雨かを見るだけでは、登山にあまり役立ちません。

また、前日や当日に見るだけでは無く、1週間くらい前から変化を観察するのが良いですね。

しっかり見て、予測して GO か NO かの判断をくだしてください。

予定を変更する事になったとしても、山は逃げません。

命を落としたら、そこであなたの人生は、THE END ですから。

 

おすすめ天気予報アプリ3選!

天気予報アプリは、個人の好みが大きく分かれるところです。

だから絶対にコレが良い!!とは言い切れ無いので、それぞれを使って見て自分の好みに合ったもの

を選ぶのが良いでしょう。

登山者の中には、2~3個のアプリを入れて、見比べてる人もいるようですよ。(^^)

   天気予報アプリ

日本気象協会公式の『tenki.jp 登山天気』

2021年8月5日に、登山地図アプリで有名なYAMAPと業務提携しました。

有料版(月額¥240)ではありますが、日本三百名山と人気の山を対象に麓から山頂まで登山ルー

トに添った天気が判ります。

週間天気図・高層天気図・日の出・日の入り・登山服装指数・雷危険度・紫外線情報 など

        tenki.jp 山の天気がここまで分かる

日本気象株式会社の『てんきとくらす』

全国2700座の山の天気予報が分かる他、観光スポットの天気や健康予報まで表示されますよ。

麓の街から、高度別の天気や風向き・強さ・登山に適しているか否かまで図で表されているんです。

また北海道から鹿児島までの山名が表示されていて、名前をクリックするだけで山の天気が表示され

るようになっているので、便利だと感じました。

        てんきとくらす

『そら案内』

日本気象協会が提供する気象情報を基にしています。

毎日の天気の他に、気象衛星から見た雲の様子や天気図・アメダス・台風情報など多くの情報がチェ

ックできるのは、日本気象協会の強みですね。

天気の移り変わりが文字で解説されていたり、気圧配置の解説などもあります。

        Android版➡そら案内

        iOS版➡パソコンでは開けないのでAppleのアプリが有るページをご案内

 

天気予報をチェックしよう!

山の天気・気温・体感温度・爆弾低気圧など、天気予報から読み取るべき情報は沢山あります。

天気予報のマークだけでは無く、天気図や雨雲レーダーなどを確認し、雨雲の大きさや動きも見てく

ださい。

そこまでのチェックが必要な理由は、悪天候の山が普段よりずっと危険度が高くなるからです。

ちゃんと調べて出かけても、天気が急変することは良くあることです。 

山は逃げない』『勇気ある撤退』 の言葉を忘れずに行動し、良い思い出を作ってください。^^

その他の安全対策については、カテゴリーでまとめてあるので、合わせて読んで頂きたいです。

 

 

 

 

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