年号が平成から令和へと変わった2019年、コロナ前の山旅

登山記録
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2019年は、年号が平成から令和に代わり、新たな気持ちで過ごした1年でした。

翌年から、コロナで大変な生活になるなんて想像もしなかった1年。

仕事で重い責任のある立場になって、精神が不安定になることも多く、週1登山が出来ない時も

ありました。

それでも数多くの山々へ行き、夏休み登山では遭難しかけた場面もあったりして、良い思い出に

なった1年でした。

では2019年の1年間に登った山の記録を、ご覧ください。

 

1月=4座

   6日 東京都八王子市 今熊山505m ~ 刈寄山687.1m

 13日 山梨県 倉岳山 990m

 20日 神奈川県 焼岳 1059.6m

 

2月=4座

  17日 埼玉県飯能 柏木山303m

  24日 山梨県 虎丸山 468メートル ~ 能岳 542.7m ~ 八重山 530.7m

 

3月=2座

 17日 埼玉県 多峯主山 271m

 24日 神奈川県 高取山 705.7m

 

4月=1座

 21日 東京都八王子市 景信山 727m

 

5月=3座

   5日 埼玉県 龍崖山  246m

  12日 埼玉県 蕨山 1044m

  26日 山梨県 大菩薩峠 1897m

 

6月=4座

  2日 神奈川県 丹沢 熊笹の峰

  9日 埼玉県ときがわ町 都幾山 468m

 16日 東京都 鷹ノ巣山 1736.6m  奥から

 23日 長野県 御座山 2112m

 

7月=2座

 15日 東京都青梅市 岩茸石山 793m

 27日 東京都西多摩郡日の出町 麻生山 794m

ここまで、毎週のガッツリ登山が出来ないまま、夏休みを迎えることにとても不安がありました

 

8月=4座 テント泊2 小屋泊1

  4日 山梨県 瑞牆山 2230m

 12日~14日 長野県 烏帽子岳 2628m ~ 野口五郎岳 2924m

     烏帽子小屋でテント泊1 野口五郎小屋で小屋泊1 晴嵐荘でテント泊1

 24日 埼玉県ときがわ町 弓立山 427m

ずっと低山でコースタイムが短い山ばかりを歩いていたこの年、8月最初の瑞牆山登山で縦走が

出来るのかどうかを判断しようと思いました。

そしたら意外と余裕で登ることが出来たので、夏休みの縦走登山を決行することにしました。

北アルプスの裏銀座と呼ばれるコースの1部を歩けたことも、嬉しかったですねぇ。

駐車場が狭いし色々なコースへの出発点になることから、前日のお昼過ぎに家を出発し七倉山荘の

前にある無料駐車場へは19時過ぎに着きましたが、既に路駐がいっぱい。

停められないか?と思ったけど、ちょうど1台が出庫したので、そこに停めることが出来ました。

思い出の夏休み縦走登山を、見て頂きたいと思います。

1日目

七倉山荘から高瀬ダムまでタクシーで行き、そこから日本三大急登であるブナ立尾根を登り

烏帽子小屋にテント泊。

タクシーはワゴン車だと1人¥400で4人乗りだと1人¥500でした。

想像してたほど並ぶ人が多く無くて、さほど待たずに乗ることが出来ました。

ダムからトンネルを抜けて河原を歩くと、裏銀座登山口に到着です。

裏銀座登山口

ここは、日本三大急登と言われるブナ立尾根コースです。

登山口が12番という数字で、登って行くに従って番号が小さくなり、烏帽子小屋が0番です。

この番号が、励みになたり「まだ〇番!?」と気持ちが萎えたり。(^^)

登り始めは皆さんまだ余裕があったから、座っていても後から来た人に譲って助け合って、休み

ながら登っていましたが、段々に疲れが溜まって着て食事をする人もいたりで、休憩する時も座

ることが出来ない時も多かったです。

番号が付いている所は休憩場所に

13時頃には森林限界を超えて、そこから5分ほどで烏帽子小屋に到着しました。

高瀬ダムから6時間35分。登山口から6時間かかりました。

休憩は多く取ったけど、止まっている時間は5~10分ほどでした。

地図でのコースタイムは、4時間半だったと思います。

テント場は小屋から5分、疲れた体には長く感じてしまいました。

細長いテント場で奥の方にも脹れます
新しい我が家。前のより広くて快適

お水は1リットル¥200でしたね。今ではもっと高くなっていることでしょう。

2日目

烏帽子岳に登った後は裏銀座を歩いて野口五郎小屋に小屋泊。

烏帽子岳は小屋の方角で野口五郎岳はテント場を下った方角なので、テントはそのままにして飲み

物と行動食だけ持って烏帽子岳へ向かいました

15分ほど歩くと尖がった烏帽子岳が見えてきました。(下の画像は私が撮った写真です)

雲海も綺麗でしたねぇ。

      拾い画像では無いですよぉ。私が撮った写真です。(^^)

烏帽子岳山頂への登りは、完全な岩登りでした。

岩場の経験が無い人には危険だと思うので、烏帽子岳の山頂へ立ちたい人は練習して来てください

岩の間に靴が挟まって歩きにくかった
ここは見た感じより楽々だった
山頂に平らな所は無いです
山頂より高い所へ上る主人
   主人の後ろは絶壁!

これが烏帽子岳です。

岩好きにはたまらない魅力的な山ですけど、這松のところから上は距離が短くアッという間に山頂

だったから、「これだけ??」って感じでした。^^;

烏帽子岳でゆっくりし過ぎてテントに戻ったのが8時過ぎ。汗

急いで支度したけど、9:30という遅い出発になってしまいました。

烏帽子小屋から野口五郎小屋までのコースタイムは4時間。

8時半出発予定で13時には着くだろうと想定し、お昼ご飯は小屋の物を食べる予定で用意して

いなかったのですが、出発が1時間も遅れた上に烏帽子岳へ登ったり、前日の疲れもあって思う

ように足が進みませんでした。

それでも森林限界を超えた登山道は、素晴らしい長めなのでテンションは上がりっぱなし。

これから歩く稜線を見てワクワク

見た目は綺麗な稜線だけど、近づくと岩々な道で〇印を見ながら歩くような所もありました。

ここは道が良く分かりました
白い〇を探しながら歩きました

こういう所を歩いていると、森林限界を超えた高い所を歩いてるって実感があるし楽しいです。

野口五郎小屋に着きました! 烏帽子小屋から約4時間ちょっとだったけど、疲れていたせいか

もっと長い時間を歩いたように感じていました。

暑いなぁって思いながら歩いていたけど、小屋にあった温度計はなんと!24℃でしたぁ。^^

高山では、小屋に着いても1時間くらいは起きてないと高山病になりやすいんですけど、私は疲れ

ていたので、部屋に入って直ぐに横になってしまいました。

眠っては無かったのですが、夕飯の時間に起き上がった時、酷い頭痛と若干の気持ち悪さに襲われ

てしまい、食事はおかずを食べるのがやっとでした。><;

色々あって美味しかったです

この日は、1年に数回あるか無いかという混雑ぶりだったそうです。

夕飯は、先着順に50名までは写真のような夕飯を食べられますが、その後に来た人はカレーラ

イスになると小屋の人が言ってました。

そして、この日は1枚の布団に2人で寝ることになったのです。

片側は主人だから良かったけど、反対側は全く知らないおじさん。><。。

このおじさんのイビキや、寝返りなどで布団がガサガサいう音で、ウトウトしか眠れなかったよ

テント泊の方が良いんだけど、野口五郎小屋はテント場が無いので仕方なかったんです。

3日目

朝は3時に起きだした人たちの音で目が覚めてしまい、いきなり頭痛に襲われてしまいました。

疲れと寝不足と、軽い高山病だったかもですね。

昨夜もろくに食べて無かったけど、今朝も2口くらいのご飯にお茶をかけて流し込み、みそ汁を

少し飲むのがやっとでした。ヤバイなぁ。

6時前に出発して20分ほどで野口五郎岳山頂へ到着しました。

野口五郎岳山頂

こんな眺めが良い所では、コーヒーでも飲みながらゆっくりしたいところですが、私の頭痛が酷く

なって辛かったので、主人に「先に降りてるね」と言って一人で降りてしまいました。

主人が降りてきたので1枚。

バックには野口五郎岳

野口五郎岳そのものは、特に魅力がある山ではありませんが、奥深い所にあって簡単にいかれない

ということで人気があるようです。

この山だけでなく、水晶岳~鷲羽岳~双六岳・・・など縦走して行くのが一般的なようです。

私は、体力も脚力も無いから周れませんけどね。^^;

先へ進むと、おじさんが座り込んでいたので話を聞くと「この先に道がないんだ。色々探ってみた

けど、どこからも向こう側へ行かれなくて困ってるんだ」と言っていました。

ドキドキしながら行ってみると、|(- -)| お手上げです。

本当に道がありませんでした。

主人のザックで前が見えないけど。^^;
下へ降りて登り返す作戦をとったけど

左の写真は、カメラを傾けたりして無くて、真っ直ぐに見てこの角度。

道らしき物が見えなければ、歩けないと思うのは当然ですよね。><;

しばらく考えましたが、向こうに見える茂みまで行って、そこを登って行こう!ということになり

この斜面を滑り降りて行ったのですが、まるで『蟻地獄』!!

ズルズルとかなり降りてしまったので登り返すのに苦労しました。

左の写真で奥に見える茂みが、右の写真では私がいる場所です。

ここを登って行けばいかれる!って思ったのですが、登って行くと普通の木に見えたものは這松で

中へ入り込むことが出来ず掴まるだけ、おまけに上の方では岩が立ちはだかって登れません。

どうしたら良いの?救助呼ぶのか?と悩んでいると、中央を突破していた主人が上の道に着いて

端っこより真ん中の方が登れるというので、端から離れたけど足はズルズル滑っちゃうしザック

は10kg超えの重さ。

昨夜からロクな食事もしてない私は、最後の最後で力尽きてしまい、主人が差し伸べたストック

に掴まり、最後は主人の手で引き揚げてもらいました。

上がったところはこんな場所でしたよ。↓

両端が切れ落ちている!!

ここを左斜面から登ってきて、この細い道で20㎏近いザックを背負った主人が私を引き上げてく

れたんですよ!!

バランスを崩したら、右側へ滑落です ><。。 主人には感激しました。

普通に立っているように見える私ですが、足がぶるぶる震えていました。

過去に色々な山へ行っているけど、これほど怖い思いをしたことはありませんでした。

これで道に上がれたから良かったけど、上がれ無ければ完全な遭難となりますからね。

座れるところを見つけて休んでいると、後から来たレンジャーさんが「あそこは通る度に道を

作ってるんだけど、1人が通れば崩れちゃうんですよねぇ。ああいう所は、足で蹴りこんで道

を作りながら歩くと良いんですよ」と教えてくれました。

あの道に差し掛かる前に、このレンジャーさんに出会いたかったぁ。><。。。

この場所で、もの凄い体力を使ってしまい、その後の休憩で予定以上に食べ物と飲み物を消費

してしまった私たちは、ここから今夜の宿となる晴嵐荘までの長い道のりで、水分不足と食べ

物が不足だというのに、きつい登りが続いて苦しめられたのでした。

休んだあと少し高い所から振り返ると、戦った場所が見えました。

赤い線お所をあるきました。

右上の方から来て、赤い線の所を歩いて闘いました。^^;

本当に、1歩間違えれば命が無かったでしょう。

ヨレヨレになりながら、南真砂岳の登り口に着いたけど、山頂へ向かう気力は出ませんでした。

なぜなら、そこにあった道標の文字を見たからです。

ながいです。。。。

疲れと飲み水が残り僅かという恐怖心もあり、本当に疲れて何度もつまづいたほどでした。

ドンドン下って行ったので、もう直ぐかなぁって思ったら急な登り返しが待っていました。

湯俣山への登りです。

樹林帯に入っているので、それだけで気持ちが上がらないというのに、喉が渇いても1口ずつしか

飲めない苦しさと戦いながらでした。

周りをキョロキョロ見て、水が出ている所は無いか探しながら歩きましたが、ありませんでした。

湯俣山を過ぎると緩い道になったのですが、そこにあった道標には湯俣山~晴嵐荘まで1/2地点と

書いてあったのです。><。。

南真砂岳の「この先長い」と書いてあった所から、既に3時間半が過ぎていました

主人も流石に疲れがピークに達したようで、座れる切り株がある度に腰を下ろしていました。

私は1.5ℓで主人は2ℓの水を持ていたけど、15時には無くなってしまいました。

この先どれくらいの時間がかかるのか、って思っていたら15分位で晴嵐荘に着きました!!

野口五郎岳からは、9時間かかってしまいました。^^;

途中のハプニングで、タイムロスと体力の消耗が大きかったですからねぇ。

小屋に着いて直ぐに飲み物を買って、主人と2人で一気飲みしちゃいました。^^;

この晴嵐荘は、川岸っていうような所に建っていすので、テント場も岩が無いところを探すのが

難しいくらいでした。

でもお水は、ホースから出っぱなしになてるものを『ご自由に』と書いてあったので、またまた

500mlを一気飲み。

野口五郎小屋の水は、雨水を貯めたものなので、もの凄く不味かったんだけどここのお水は天然

水で、とても美味しかったですよ。

お風呂もあって源泉かけ流しだというんだけど『激熱です』と書かれていて、手も入れられない

ほどの熱さで、ホースから出ている水で薄めながら体を流した次第です。^^;

この夜は、主人も私も疲れすぎていて飲み物を飲んだだけで眠ってしまいました。

4日目

朝になっても2人とも食欲がなく、みそ汁とコーヒーを飲んだだけで出発しました。

苦しんだ山旅だったけど、学んだ事も多かったし、素晴らしい景色も見れて良かったです。

下山は、平坦な道だけど藪漕ぎがあったり、真っ暗なトンネルがあったり。

晴嵐荘から3時間20分かかって高瀬ダムに着きました。

ダムの端っこにある建物に公衆電話があって、そこでタクシーを呼ぶというシステムです。

タクシーは直ぐに来てくれて、下山して来た人8人と乗り合いで七倉山荘へ降りました。

ここでご飯を食べたんだけど、3泊4日の山旅で1人前を食べれたのは、この時だけでした。

後で温泉に入った時に体重を測ったら、2kgも痩せていましたよぉ!!

ろくに食べないで、ハードな山歩きが出来たのは『アルプスマジック』のおかげだけど体には良

くないですねぇ。

皆さんは、何かあっても足りるくらい多めに、食料や飲み物をもって行ってくださいね。

「足りるよね」じゃなくて「余ると思うけど」くらいで良いと思います。

そして、ザレ場で道が無い時は、靴の横を山肌に蹴りこんで道を作りながら歩いてください。

回り道するのも1つの案ではあるけれど、重いザックを背負っているので、もの凄い体力の消耗

になってしまいますから。

今回のルートは、「ここが通れないから戻ろう」ということが出来ない距離だったので、突破

するしかありませんでしたが、もし戻ることが出来る距離であったら、無理せずに戻りましょう

本当に、色々と勉強になった素晴らしい山旅でした。

 

9月=4座 テント泊1

  1日 山梨県 金峰山 2599m

 15日 埼玉県 武甲山の隣の小持山 1269m ~ 大持山 1294.1m

 20日~21日 長野県と富山県の県境 蓮華岳 2799m 針の木小屋でテント泊

針の木小屋までの道も急な登りで、小屋が見えてからは長い長いつづら折り。

もうココは歩きたくない!って思ったほどでした。(^0^)

 

10月=4座

  6日 山梨県 小楢山 ~ 幕岩 ~ 小楢山 1712.5m

 20日 神奈川県 高取山705.7m 仏果山747m

 

11月=9座

  4日 群馬県 谷川岳 トマの耳1963m オキの耳 1977m

 10日 東京都奥多摩町 筑摩山1040m 本仁田山1224.5m

 17日 東京都桧原村 連行山1016m 茅丸1019m 生藤山990.6m  

       三国山 960m 熊倉山 966m

 

12月=0座

 

まとめ

この年は、出足が悪かったのに夏休みには3泊4日という長旅をして、良い経験とはなったものの

とても危険な山旅でした。

そして、年末に恐ろしいニュースが入って来たという訳です。

そう、中国でコロナが発生したというニュースでした。

翌年から、普段の生活が一変して苦しい日々を過ごすことになるので、この年に大きな山旅が出

きたことは、本当に良かったと思います。

 

 

 

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