登山をする時は、安全の為と冷えから手を守る為に手袋を使いましょう。
山の中を歩いている間、1度も何も触らないという事は少ないと思います。
木の枝を触ったり岩を掴んだりした時に、手の怪我を防ぐ為にも手袋が推奨されています。
また寒い季節には、ポケットに手を入れたまま歩く事が出来ないので、温かい手袋が必要です。
今回は、そんな手袋について解説します。
登山手袋の必要性
手袋は夏でも使う
冒頭にも書きましたが、登山は歩くスポーツではありますが、木の枝を触ったり草を搔き分けたり
岩場を登る時に岩を掴んだりしますね。
また、足を滑らせて転んでしまう事もあるでしょう。
そんな時に手を怪我から守る為に、手袋の装着が推奨されているという訳なのです。
だから、季節に関係なく使います。
ただ、それぞれに適した手袋があるので、色々と用意しておきましょう。
トレッキング用手袋の種類
機能によっての5種類に分けられます
防風グローブ
防寒用のグローブで、1年を通して使えます。
風を通さなくて、防水や透湿加工のされているものだと、より良いと思います。
ただ寒い季節には、これ1枚だと手が冷たくなるので、その場合は厚手の防寒用手袋を使用します
フィンガーレスグローブ
指先が自由になるので、カメラの操作や靴ひもを縛るなど、細かい作業をするのに便利です。
私の持っている物は秋から冬用なので、内側がモコモコで登山用ではありません。
指先が出てると寒そう~って思うでしょうが、手首を温めることで想像以上に手は暖かくなります
また、風が吹いて指先が寒くなった時は、指を丸めれば中に入るので便利ですよ。(^^)
防水グローブ
防水機能のある素材を使ったレイングローブを指します。
少しの雨ならどのグローブでも間に合うのですが、しっかり雨が降っている時はやはり完全防水
のレイングローブが良いです。
単に『撥水』と書いてある物は『水を弾く』だけなので、長く雨の中を歩いていると時間と共に
手袋の中へ沁みて来るからです。
私は昨年の山行で使った時に無くしてしまって、画像は有りません。(^^;)
インナーグローブ
手にフィットする軽くて薄手のグローブです。
防風グローブのところにある画像のものはインナーグローブで、レイングローブや雪山へ行く時
などのゴツイ手袋の中に重ねて使います。
インサレーショングローブ
水濡れに強くて中綿が入った防寒用のグローブです。
トップ画像にあるミトン型の物と、その下にある赤と黒色の物がインサレーショングローブです
少しの雪が積もっている山に行った時、赤と黒の手袋でも大丈夫だったのですが、末端冷え性で
指先の感覚が無くなるほどに冷たくなる私は、もっと気温が低い山へ行った時に、指先が痛くな
って辛かったので、本格的な雪山用のミトン型を購入しました。
中綿がしっかり入っていて、内側はフリース素材なので、冷え性の私でも暑く感じるほど素晴らし
い暖かさです。
また指ありの物よりミトン型の方が、指同士の熱で温め合えるので、暖かさを感じるそうです。
岩場で使いたいグローブ
私は岩場が好きなので、岩を登るような所がある山へ好んで行きます。
そんな時は、ゴツゴツの岩を掴んでも手が痛くならず、滑らず、破れないこんなグローブも持っ
ていると良いと思います。(これも登山用ではありません)
軍手は丈夫だから登山にも使える?
結論から言うと NG です。
防風性・防水性・保温力 などの機能は備わっていません。
単に『厚地で怪我から手を守る』というのが軍手の役目。
また、手に密着していないのでトレッキングポールを持つ時は、手袋にシワが出来た状態で握る
事になるしゴワゴワしている素材なので、手が痛くなった経験があります。
(使って見たんだぁ) ^^;
おすすめ手袋 11選
防水グローブ
あまり街中のショップでは目にしない、防水グローブからご紹介します
とても有名なTEMRESグローブの薄手タイプなので、年間を通して使えます
高い防水性・透湿性を兼ね備えていて、蒸れる事無く水から手を守ります。
また気温が低くても硬くならないので、丸めてコンパクトに持ち運べるから、常にザックに入れて
おくことを、おすすめします。
登山ガイドたちも、好んで使用している手袋です。
防寒グローブ
上とうなじTEMRESグローブの防寒用です。
機能は防水グローブの物と全く同じで、内側にボアが付いて極暖のものです。
雪山へ行く、ベテランの多く使用している事から、性能や使用感の良さが伺えます。
TEMRESの文字が付いているのは嫌だなぁ、って方にはこちら⇩がおすすめ
シンサレート繊維を使っているので、薄いのにダウンより暖かいというものです。
全部の指先がタッチパネル対応になっているので、いつものようにスマホを扱えるのも良いですね
また洗濯可能なので、常に衛生的に保てるも嬉しい事です。
手の平は、滑り止め生地を使っているのでスマホを落とす心配もありません。
インサレーショングローブのミトンタイプ
中綿がしっかり入った厚手のグローブです。
ミトンなのにタッチパネル対応と言うのは、珍しいのではないでしょうか?
また耐久性にも優れているので、岩や木を掴んでも大丈夫です。
こちらもシンサレート繊維を使用しているので、ダウンより軽くて暖かいし化学繊維なので濡れて
も保温力が落ちる事は無いのです。
内部のフリース生地は、5本指になっているので、指1本1本を暖かく包み込みます。
長めの丈でドロープも付いているので、風や雪の侵入を防ぎます。
インサレーショングローブで5本指タイプ
シンサレート繊維使用で、マイナス20℃まで耐えられるというものです。
余り手は冷たくならないと言う方向きの防寒グローブ
防水・防風・通気性を供えて、雨や雪にも対応する優れものです。
保温力に関しては、『体感温度プラス5℃』と謳っているので、冷たく無ければ良くて暖かさは
あまり求めない人
インナーグローブ
1年を通して使える薄手のグローブです。
インサレーショングローブのインナーとしてはもちろんですが、温かい時期はこれ1枚で使って
も良いと思います。
上の物は、親指・人差し指・中指の先が、被せ式になっているので、スマホやカメラなど細かい
作業がし易くなっています。
ストレッチ性が高いので、素手のような感覚で指を動かすことが出来ます。
フィンガーレスグローブ
掌に合皮が施されているので、滑り止めや強度が高くなっています。
防寒用では無くて、手を守るタイプのグローブです。
手の平はモコモコしてないから、登山にも良いと思います
また甲にはファスナーポケットが付いていて、チケットを入れられるようになっています。
内側は、モコモコでは無いようですね。
岩場におすすめ
最後に、刃物を持っても切れないという手袋です。
放湿性・通気性が有るので登山に使っても、汗で蒸れる事が無いので良いと思います。
刃を握っても切れ無いのですから、岩場や鎖場なんてヘッチャラですね。
まとめ
登山の時は、夏場でも手袋を着けた方が安全だし、防寒のためには必須アイテムです。
冒頭の手袋写真は、全て私の持ち物で、常に2~3枚はザックに入れておいて、その時の気温や
天気や登る場所によって、使い分けしています。
まだ登山を始めたばかりの方は、インサレーショングローブと言われる極暖の物は必要ないかも
知れませんが、防寒グローブと防水グローブは必ず持ち歩くようにしましょう。
たとえ夏であっても、爆弾低気圧が発生し遭遇してしまった場合は、急激に気温が下がって真冬
のような寒さになります。
手袋は、あまり嵩張る物でも無いので『お守り』として持ち歩くことをおすすめします。
手袋も登山には大事なアイテムなので、忘れずに連れて行ってくださいね。(^^)
コメント
新年あけましておめでとうございます。
イボつき軍手しか使ったことがありません
( ̄▽ ̄;)
基本、暑がりなのと汗っかきなので(おデブか?)
写真を撮るのにいちいち外すのも面倒っていうのがありましたけど、薄めので、スマホも使えるようなグローブがいいですね。探してみます。
今年もよろしくお願いします!
明けましておめどうございます。
今年も宜しくお願い致します。
汗っかきさんでしたら、なおのこと軍手は良く無いかもですね。
温かい時期の岩場や鎖場で、手を守るだけに使うのでしたら問題は無いと思いますけど。
登山用の手袋の方が、放湿性があるから快適だと思います。
私は夏でも、毛糸の手袋(アクリル)をすることがあります。
手袋すると、写真を撮る時に面倒ですね。
特に鳥など一瞬で撮りたい時にタイミングを逃す事は良くあります。
私は、スマホ操作する時に指の腹では無くて横か爪の先を使っています。
だからスマホ操作が出来る手袋も上手く使えないんですよねぇ。
手袋を探す時は、自分の癖も考えて選ぶと良いと思います。
良いのが見つかるといいですね。